種まき通信第72号に載らなかったある事について
~安曇野市の松くい虫防除対策 薬剤の空中散布について~
種まき通信第72号を発行、新聞折込したあとは、小林じゅん子後援会や市民の方々へ郵送する作業があります。後援会の会長さんからの一文も同封されます。
今回は種まき通信に書きたかったけれど、紙面が足りず掲載できなかったことを、会長さんに書いていただきましたので、ここでもご紹介いたします。
小林じゅん子後援会 会員の皆様
小林じゅん子を応援してくださる皆様
2020年という年は記憶に残る年になりそうです。記録的暖冬、新型コロナウイルス禍東京オリンピック・パラリンピックの延期、そして長すぎる梅雨と圧倒的降雨量、全て私たち市民生活においてダメージにつながる事象です。もうしばらくは耐えるしかないのかなと思います。
さて、6月議会はコロナが影響したか変則的な内容で進められましたが、それなりに無事終了しました。議会報告「種まき通信第72号」にそのあたりの事が書かれていますのでお読みください。私からは「Vol.72」に載らなかった一事案について、皆さんに報告したいと思います。それは、小林じゅん子が属する経済建設委員会でのやり取りです。
農林部耕地林務課の佐藤課長から「松くい虫防除対策 薬剤の空中散布について」説明がありました。その中で空散の効果と安全性について、安全確認調査及び環境影響調査の検証結果から、空散には一定の効果があり、安全性に関しても県の防除実施基準内に収まっていることが報告されました。
いつもの年ならここで終わっていたのですが、今年は佐藤課長から「薬剤散布については被害を100%防ぐものではなく、継続的に散布することで一定の効果が表れる延命措置と考えている。現状の被害拡大の状況を踏まえて、今後は対策の見直しも含め検討していきたい」という、これまでになかった対策見直し検討の発言がありました。
この後、小林が質問に立ち、散布区と非散布区が全く同じ条件ではないのに比較するのは、統計上正確さを欠くという点、また、岩州公園東南斜面のアカマツは極相林で枯損木の量はわずかだという点、この2点を指摘しました。その上で、市農林部はこれまで松枯れに関しては全国で例を見ないほど様々な対策を講じてきていて、今後取るべき対策はどうあるべきか見えているはず。樹種転換事業や更新伐、樹幹注入や用材としての活用など、環境被害、健康被害を出さない手法を更に広げる方向で、検討してほしいと要望しました。
これを受けて、佐藤課長は、条件が違いながら一定の効果がというのは確かに基準が無い。岩州公園が極相林という部分もあると認め、再度見直し検討の意向を示しました。
安曇野市の空散反対派は行政との対立は避け、共に学習し対応策を提言してきました。しかし、市長、市議会議員の大半が推進派、あるいは容認派であることから、空散を止めるには市長を替えなければダメかと思っていました。ところが、今春、隣の松本市で臥雲氏が新市長となり、松枯れ対策の空散中止に舵を切りました。
佐藤課長の見直し検討発言は、臥雲市長の決断を意識してのものだと思います。
このような地域共通の問題は市町村の枠にとらわれず、情報を共有し、連携を深めていくことで解決していく、そんな時代に入ったのだと思います。
2020年7月26日
「小林じゅん子と種まく人々」小林じゅん子後援会
会長 諌 山 憲 俊