県営烏川渓谷緑地の森林整備について

烏川渓谷緑地の森づくりを考える会が要望と提言

 7月23日の私の活動報告で取り上げた県営烏川渓谷緑地の今後の整備計画の問題、その後行政と住民の協働作業を通して計画段階から森林整備について考えようと、森づくりを前向きに検討する住民が集まって「烏川渓谷緑地の森づくりを考える会」が結成されました。
 会では、現在の整備計画は第2・第3段階の整備を想定した計画なので、第2・第3段階の整備が中止になった今、現計画を全面的に見直し、森林整備のあり方について根本的に見直す必要があるとか、第2期整備区域を踏まえた全体計画を検討する委員会を設置すること。また別に、新たな森林整備のあり方を検討する委員会を、専門家や地元住民の公募も含めて組織する事など様々に要望や提言をしていこうと準備を進めていたところ。そんな時、豊科建設事務所から8月22日付で9月2日3日の「選木」(伐採する木を選ぶこと)と12日の「説明会」についての通知が届きましたが、こんなに差し迫ってこのような書類が出されることのその真意を測りかねるものでした。これは住民サイドもうかうかしておれないということで、大急ぎで要望書と提言書を書き上げ、今日29日に豊科建設事務所公園下水道課へ提出してきたというわけです。
 担当者は選木と説明会の通知について「森づくりの会ができたというので、皆さんからの提言なりが出てくるはずと思い、ずっと待っていたのです」と、まるで私たちの動きが遅いから、仕方なく通知が遅れてしまったというような言い方。昨年12月の検討委員会以降、一部の委員から再三開催要求があったにも拘らず「時間が無い」と説明してきたのに、過ぎてみればもう半年、時間が無いというのは言い訳にすぎなかったことになります。このあたりの経緯には「いろいろ事情が有って・・・」「決して住民の声を無視したつもりはないが、至らぬ点も多々あったかもしれない。反省すべき点はある」とのお答え。
 どのような森づくりを目指すかそのイメージがあって、はじめてそのための「選木」ができるはず。選木してから住民への説明会というのでは順序が逆です。このままでは「9月初めには住民参加で選木作業も終了しています」などと、行政側のいいように利用されてしまうかもしれません。
 「行政と住民の協働」は、まだまだ掛け声だけでお役所の意識は変わっていないと感じました。しっかりと見届けていかなければと思います。
※写真は長野県営烏川渓谷緑地ホームページ