合併について考える町民学集会

参加者の皆さんの感想をいくつか

 市町村合併に関する地区懇談会、昨年は全会場で784名、今年は916名の出席。穂高町の有権者24000人の数に比べてあまりにも少ないその数は、そのまま合併への関心の薄さを表しています。このまま町頼みで合併の情報をくれと言っているだけではダメ、住民自らが合併について学ぼうということで学集会を企画しました。主催は「町村合併について住民投票をすすめる会」私も一住民として参加しています。この日は役場の大会議室を無料で貸していただくことができ、よい雰囲気で学習会ができました。参加者も50人以上あり、町の職員さんや議員さんのお姿も見えました。講師は松本地方事務所企画振興係長の百瀬さん、穂高町役場企画財政課合併担当係長古幡敬さんのお二人。百瀬さんには合併一般について、古幡さんには穂高町の合併についてお話していただきました。
 私は主催者側で司会進行、写真撮影などをやりながらで、講演を充分に聞き取れず。参加者の皆さんの感想で報告に変えさせていただきます。予想はしていましたが、やはり合併には疑問の声が多かったです。

・合併して何がどう変わるのか、結局どちらの話も合併するもしないも「やってみなきゃわからない」ということに尽きるようだ。だったらもっと自律(自立)の道も探ってほしい。

・町の合併の話は何度聞いても附に落ちない。穂高町がどうして合併しなくてはならないかの説明が納得できない。人口3万人を超える穂高町がやっていけないとしたら、いったいどの町がやっていけるというのか。

・将来の少子化、高齢化やゼロ成長の時代の到来と、地方分権が進んむことを考えると、小さな自治体では力不足だからある程度まとまった規模が必要であるというが、それは逆ではないか。穂高町は人材豊富、力不足なのではなくて持てる力を生かしきれていないだけだ。

・財政的には合併して優遇措置が効くのは10年間程度、合併しない場合の財政シミュレーションでも今後10年間は大丈夫、とすればその先のことはどっちも分からないということ。いまもっと考えなければならないのは、住民がどんな地域や町づくりを望んでいるのかということ。その先に、合併がいいのか、しないのがいいのか、その答えがあるのではないか。