議会12月定例会・一般質問まとめ(その二)

町村合併に関するアンケートについて町の答えは?

前ページに続いて、私の一般質問への答弁とまとめを報告します。

 どのような経緯で、住民の意向調査はアンケートでよいと決まったのかについて、町長は「住民の意向をどう汲み上げるかは、昨年12月の安曇野任意合併協議会(以下任協)が設立発足間もなくから検討され、複数の設問ができるアンケート調査がよいということで承認されている。これまで町や任協がやってきたことに対する関心・理解の程度を調査し、今後の合併協議において極めて参考にさせていただくものである」と答弁。助役は「5町村の首長もみな同じ考えであった。アンケートは町村主体で、町村長名で行う」と補足。
 調査協力のお願い文に、アンケートの結果について、これを合併する・しないの根拠にするというような明確な表現がない点について、町長は「結果をまったく無視するつもりなら、わざわざアンケートなどやらない。当然、結果については議会とも相談し充分検討する。集計結果が大差であれば、一定方向を打ち出しやすいが、わずかの差であればそれも難しく他町村の結果も参考にしながらといことになるが、現段階ではそれ以上のことは言えない」と答弁。
 アンケートには、新市将来構想ダイジェスト版や住民説明会用パンフレットを読んだか?、新市将来構想についてどのように感じるか?などの設問があり、アンケート回収後の分析や処理ルールによっては恣意的に解釈されるおそれがある。また、合併するとした場合、どんな名称がいいと思うか?との設問は、合併することが決まってからにすべきではないかとの質問に対して、町長は「合併賛成への誘導だとか、言葉尻を捉えてここはおかしいとか、枝葉末節の論議は極めて残念。アンケート内容は不適切とは思わない。新市の名称については、合併反対だけれど興味はあるという人は大勢いる、合併誘導にはあたらない」と答弁。助役は「新市の名称は、任協が参考に問うものである。設問については、誘導にならないか細心の注意をはらい、任協の幹事会で何回も修正し、長野県世論調査協会の指導も仰いだ。昨日の任協の会議でも一人として疑問の声はなかった。私はこれでよいと思う」と補足。
 アンケートに関する答弁は、「不適切とは思わない」「これでよいと思う」など、きちんとした根拠を示さぬ主観的なもので、納得できるものではありません。言葉尻を捉えての論議は残念と言われても、アンケートの設問においては言葉尻でその設問の真意が決まるのですから、おろそかにはできません。任協の幹事会で何回も修正したものに、任協の会議が疑問を差し挟むはずもない。本気で誘導にならないよう細心の注意が必要と考えたのなら、アンケートの集計だけでなく、作成段階から第三者機関に任せるべきだったのではないでしょうか。