新屋公民館で平林町長を講師に迎え、合併勉強会がありました。新屋在住の知人を誘ったのですが、「勉強会と言ってるけど賛成派集会だからね、やめといた方がいいよ」と引き止められてしまいました。そう言われると尚更行ってみなくちゃという気持ちになり、出掛けてみました。会場には合併賛成のポスターがぐるりと張り巡らされ、見るからに合併推進。そのうち大谷議員、小林秀幸議員、白澤議員の3人が来場、来賓席へ。平林町長は合併担当の古幡さんを伴ってやってきました。住民か職員かの立場は分かりませんが、役場職員も何人か目に付きました。私は、住民の一人のつもりで参加していましたが、司会の方が紹介してしまったので、「合併反対」の立場ですと念押ししておきました。
平林町長は1時間ほど、これまでと変わらぬ合併推進一般論を話し、合併反対の自立存続の会の「豊科にもっていかれる」や、住民監査請求したことについての批判、というよりは感情的レベルでの不満の話もかなりありました。参加者は40人ぐらいか、年齢層は子連れの若いお母さん、30代と思われる男性もいましたが、見渡した感じ60歳以上がほとんど、男女は半々ぐらい。多くの方々は、町長の話にうなずきながら聞いておられるので、もともと合併賛成、町長支持という方々が集まったのかなと、妙に納得、ちょっとびっくり。
その後、質疑の時間。住民からは特にないので、私から手短かに意見と質問。町長はそれに答えて長々しゃべる。議員としても個人的にも言いたいことは山ほどあるが、ここは住民の皆さんに話してもらわなければとグッと我慢。でも、なにも質問がない。なにもないではまずいと思ったか、Tさんが住民投票の結果をどう判断するかを質問。答えはこれまでと同じでしたが、少し踏み込んで「投票の結果、合併反対が上回っても僅差であったり投票率が低かったりした場合は、法定合併協議会への移行を議会に提案せざるを得ない」というものでした。
帰りがけに「自分は合併賛成だが、町長を呼んで合併の話だけじゃダメだ。ちゃんと合併反対の話も聞くような勉強会でなきゃ意味ないね」と話しかけて来てくれた人もありました。
さて、そのあとです。思いがけない非難の言葉にびっくり・・・ 「さっき(町長への質問の中で)町の公園建設について批判していたが、町で決めてやったことに議員がああだこうだ言うものではない」と厳しい口調で話しに来た人がいたのです。「町でやったことは、議会が議決したことだ。一旦決まったら、町のやることを助けるのが議員の役目。住民の前で、町のやったことを批判するものではない」とも。
私は、町が行う事業について、事業が完了したから、出来上がったから、はいお終いではなく、その事業が適正に行われたか、効果が上がったかどうかなど事後評価しなければいけない。それは議員の仕事だし、行政・住民みな関わってしなければいけない。そのためには、ダメな事についてもちゃんと情報公開しなければいけない・・・など、話しましたが納得してもらえませんでした。今夜の集会に集まった人たちの雰囲気からは、このような考え方の人がまだまだ多いのだということを感じました。そこのところが、その意識が変わらないままに合併しても、ますます自治は私たちの手から遠ざかると暗澹たる気持ちで帰ってきました。