政務調査費の報告

年額・長野市議120万円、松本市議24万円、穂高町議6万円

 「政務調査費」この言葉が一般化したのは長野県議会のおかげ?といっていいでしょう。外部監査によって、2001年度の県政会(当時)の政務調査費の使途に「コンパニオン代」などの支出があるなど、あきれた実態が明らかになったからです。そのためか「純子さん、町会議員にも政務調査費が出るの?いくら?」と、最近よく聞かれます。「6万円」と答えると大概の方は「6万円かあ、いいなあ」とか「年間72万円、すごいじゃん」なんて勝手に計算してびっくりするので、「年額で6万円!月にしたら5000円」と念押しします。すると皆一様に「たったの5000円!」と同情してくれるのです。そうは言っても、町村では政務調査費を出していないところもあるので、穂高町は月額5000円といえども評価できます。
 政務調査費は議員の調査研究費用として、議員報酬とは別に支給されるもので、穂高町では収支報告書に領収書などの添付が義務付けられています。2003年度分の収支報告書はもうとっくに提出しているのですが、住民投票に向けての活動に忙しく、住民の皆さんへのご報告が遅くなってしまいました。すみません。
 さて、その収支報告書ですが、内容は調査研究費、研修費、会議費、資料制作費、資料購入費、広報費、事務費の7項目。主だったところでは、研修費として「無党派・市民派ネットワーク」の勉強会に32,360円、「女性議員をふやすネットワークしなの」の研修(しなの学校)に10,000円。広報費として、この活動報告を公開しているホームページのシステム使用料41,580円。と、これだけでもう政務調査費1年分の6万円を越えてしまいますが、この他にも調査研究に必要な経費や書籍購入費、私個人で発行している議会だよりや資料の印刷費(パソコンで自家印刷)や郵送費など年間20万円ぐらいかかりました。6万円を越えた部分は自己負担ということになります。
 そうなると、議員報酬はどうなの?と気になる方もあるでしょうね。穂高町の場合、議長でもない委員長でもないヒラの議員は月額24万5,000円です。所得税、議員共済掛金(このところ悪評高い議員年金です。議員だけ優遇されていて問題。このことはまた別の機会に書きたいと思います)、慶弔費、議会開催中の昼食代など引かれて、手取りは18万円前後です。期末手当(いわゆるボーナス)は年間3,5ヶ月分ありますが、その他の手当てや費用弁済などはありません。これを議員報酬として安いと見るか高いと見るか・・・ 議員としての働きぶりにも関係してきますが、どうでしょうか。
 私がこのごろ考えているのは、夜間や休日に議会ができるようにして、実質的に兼職可能になれば議員報酬は低くてもかまわないのではないかということ。そうすれば、それでも議員をやりたいという志の高い人が出てきて、結果として既得権にすがる議員はやめていく・立候補しなくなるのではないかと思うのですが。パート議員のすすめ、といったところでしょうか。