議会9月定例会・一般質問のまとめ

一般質問は何のために?再質問しない議員が多すぎる

 「CATVで一般質問拝見しました。まず議員の質問と町の職員の答弁、本当にレベル低いですね。とにかく議員が何を聞きたいのか、どうしたいのかがわかっていないので、答える方の町も同じようにわけがわかりません。1分ですむことをお互いに15分も時間を掛けて話します・・・。」と、耳の痛いメールが届いています。今回、18人も議員がいるのに7人しか一般質問を行わず、そのうちの何人かは「答弁ありがとうございました」で再質問もなく、”レベル低いですね”と言われても仕方ない状態でした。
 私自身もまだ合格点の域には達していませんが、政策の見直し、提案、条例作りにつながるような一般質問ができるよう努力していきます。以下、今議会の私の行った一般質問のまとめです。

(1)学校給食費の集金方法について、穂高町に限らずどこの自治体でも、公共料金・税金など、口座振替を奨励している。保護者はただ楽をしたいから、口座振替を望んでいるのではない。集金の手間や多額の現金を預かる不安がなくなれば、保護者はその分、別の形でPTA活動や学校給食に関わることができる。給食費の集金を学校や校長に委ねることをやめ、町の責任において、学校給食実施の主体である給食センタ−と保護者が協力して、直接納入できる口座振替にしていく考えはないか。
⇒町長「給食費の集金は穂高町学校給食費会計事務処理規定によって実施しており、各学校長に給食費の取りまとめをお願いしている。口座振替等については、皆さんの考えでそれがよければ現行の規定の中で口座振替に移行しても一向に構わない」
⇒学校教育課長「現金徴収に較べて、口座振替は納入意識が薄れ滞納が増える心配があるが、合併に向けて給食費の事務調整も進んでおり、口座振替に統一できないか協議している」

 滞納にはそれに応じた対策を考えていけばよい。現金集金に対する危機管理がないことの方が心配で保護者の負担も大きい。規定は使いやすく変えればよい。合併に向けてではなく、口座振替にしようと決まれば準備には3ヶ月もあればできることではないか、などと再質問。
⇒学校教育課長「滞納という現実的な問題への対応を研究する必要があり、すぐにはできない。口座振替にするにしても、納入意識の点から、給食センター全体でというのではなく、学校単位でやっていただくのがよい」

(2)山麓の牧から有明にかけて、猿が農作物を荒らす被害が拡がっている。そのような猿害対策として即効性のある電気牧柵を導入しているが、この方法は対症療法にすぎず、電気牧柵で猿害の根本的な解決はできない。緊急措置的に電気牧柵が必用なことは理解できるが、それでよしとせず電気牧柵に頼らない猿害対策にもっと力を注ぐべき。行政と地域住民、農業者、林業者、猿害対策の専門家など、多くの知恵と力を合わせ協働して取り組む考えはないか。
⇒町長「有効な対策がなく電気牧柵を続けざるを得ない現状で、もっとよい手段があれば積極的にやっていきたい。景観や環境への悪影響は今のところないと認識している」
⇒商工観光課長「観光客や観光施設の皆さんに残飯等を猿に与えないよう、立看板とか広報をしていきたい」

 電気牧柵で当面の被害が食い止められている今の内に根本的な対策を。被害で困っている人達だけで対策会議というのでなく、猿害を誘発してきた地域住民も一緒にやっていく体制づくりが必要では、と再質問。
⇒農林課長「電気牧柵を永久的な対策とは考えていない。別荘の住民も含め地域全体で取り組むべき問題として、猿害防止の勉強会を行いながら、猿害に対する意識を育て猿害防止につなげたい」