安曇野地域合併協議会ウォッチング〜その10〜

せっかく集まったのに会議は50分で終了

 今回は豊科町ふれあいホールにて開催。年が明けてからの合併協議会は急ピッチ。1月には2回、2月も2回、23日には合併協定書の調印式が予定されています。電算システムの統合問題はまだ決着がつかないようなので、今日も傍聴者が多いかなとやってきたら、やけに静かで場所を間違えたかと思ったほど。

 平林会長は挨拶のなかで、「2月1日の正副会長会では合併期日が10月1日でよいか検討した。多少日程的には厳しいが、それは(行政)内部の事情であり、住民の皆さんの期待があるので、10月1日とすることで再確認した。」と報告。事務局からも、これまで“目標とする”となっていた合併期日を“10月1日とする”と明記した合併協定書案と新市建設計画(最終案)が提案されました。
 前回の協議会で出された意見や各町村の住民説明会での意見などをもとに、新市建設計画の変更・修正についての報告もありましたが、それ以外には特に意見や要望などはなく、次回15日の第11回協議会では合併協定書案と新市建設計画案は確認される見通しとなりました。

 一通り協議がすんだ後の意見交換では、「新市の組織・機構・人事のスケジュールはどうなっているか?」との質問があり、事務局からは「各町村の総務課長でプロジェクトチームを作り、検討しているところである。3月までには提示したい。」との説明がありました。また要望として「電算一元化問題でも(電算システムの統合より人の気持ちがまとまることの難しさを)感じたが、いよいよというこの時に、5町村の職員がどのようにまとまっていくのか大きな課題である。スムーズにいくよう努力を望む。」という意見もありました。

 さあこれからかな、続いてどんな意見が出てくるだろうと、身を乗り出してあたりを見回したのですが、意見はこれだけ。なんと今日の協議会は開会から50分で終了。私は傍聴席にいて、オイオイオイそれで終わりなの!と声をあげそうになってしまいました。電算システムの統合問題は頓挫したまま見通しも立たないのに、合併期日は10月1日に決定して大丈夫なのか。「日程的には厳しくても、それは内部の事情ですから、間に合わせます。」というのは、合併協会長としては立派なお言葉ですが、住民に言わせれば「10月1日でなけりゃ困る事情はなにもない。住民票がサッと出せるようになってからでいい。」のです。

 電算システムの統合問題については、この前の協議会で事務局から説明がありましたが、それから10日間あまり、複数の関係者から話を聞いたり情報を集めたりするうちに、いろいろと疑問点も出てきています。今日の会議でも、そのあたりもっと議論になると思っていたのですが、この無風状態はなんと言ったらいいのでしょう。