予算の修正案はどうやって作るのか

そもそもお金はあるのか、どこから融通するのか

 2005年度(平成17年度)穂高町一般会計予算に対する修正に、頭を痛めています。
 4,000万円の児童館建設費を、せめてもう少し増やせないか。議員としてまず考えることは、①不用不急の事業を止めることで減額した予算を児童館建設費に回す方法。私が止めるべきだと考えている北沢林道の改良工事(約3,000万円)と、急いで着工しない方がいいと考えている碌山公園の工事費(本年度分約4,000万円)をカットすれば、かなりの予算が回せるのではないかと考えたのです。
 しかし、予算書をじっくり見れば、これじゃダメだということはすぐ分かりました。「あんたアホだね」自分で自分が恥ずかしくなるくらい。つまり、碌山公園の工事でいうと、国の補助金が半分、残りの半分のうち9割が借金、後に残った1割が一般財源(自前の予算)、だから4,000万円余りの工事を止めたとしても200万円ほどにしかならないのです。
 北沢林道の事業費、これも総額だけ見ると3,000万円ぐらいあるのですが、ほとんど補助金頼みの事業で一般財源はわずか。
 財政担当のMさんに聞いてみると、さらに困ったことに、この方法で修正案を作ろうとすると、修正案に添える説明書として、歳入歳出にわたって、国庫補助金分、県補助金分、地方債(借金)分、自主財源分などを、きちんとその割合に応じて計算しなおしたものを、各事業ごとに作らなくてはならないとのことで、(計算も難しいし、かなりのページ数になりそう)、今の私の力では無理だとあきらめました。

 ならば②一般財源だけで行っている事業から、少しずつカットして児童館建設費に回すことはどうか考えてみました。たとえば、・軽トラック3台購入を2台にして70万円を減額、・太陽光発電補助金900万円から100万円を減額、・除雪機14台購入を10台にして142万円を減額(除雪機は、区へ貸し出して住民が活用できるようにするための小型のもの)、・西中学校校旗購入200万円から80万円を減額(ネットで調査してみましたら、100万ぐらいでも、そこそこ上等なものができそうと判断)、・碌山公園関連工事(町単独事業分)を止めて100万円を減額、などなど。
 でも、この方法でもいくつかの事業から予算を回すことになるので、これまた説明書作りが膨大なものになるし、削減する予算について、それぞれに削減しても差し支えないという根拠を説明をしなくてはならない。

 こうなったら1,000万円でもいいから(児童館としても学童保育の施設としても、両方の機能が充実するように、また少しでも面積を広くするために)、どこかから予算を持ってこれないかと考えました。・・・そうだ、基金(町の貯金)があったはず。公共施設整備基金は、たしか3億円以上の残高があったのでは?と、また財政担当のMさんに聞ききました。
 すると「確かにあります。しかし、合併に向けて各町村がいくらかずつ持ち寄ることになっており(合併協議会での決定)、穂高町からは3億円なにがしかをお約束している。だから、今使えるのは300万円ですね。」ということでした。300万円でもいい、予備費からの500万円と合わせて合計800万円になる。この方法でいこうと決めて、修正案作りに入ったのでした。
※次のページに続く。