修正案は否決

予算特別委員会では賛成3:反対14で修正案は否決

 予算特別委員会は予算審議のために設置されます。議員全員で構成し、委員長は白沢亀内議員、副委員長は等々力義人議員。3つある常任委員会で、それぞれ所管する予算について審議した後に、この予算特別委員会でさらに集中して審議することになっています。
 今日は開会時刻よりだいぶ早めに議員控え室に入り、委員長の到着を待って、児童館建設費について予算の修正案を提出しました。文教社会常任委員長にも「文教社会常任委員会で可決していることではありますが、私自身としては納得いかない点があり、予算の修正案を提出することにしましたのでよろしく・・・」と伝えました。

 いよいよ開会。場所こそ委員会室で平場ですが、顔ぶれは本会議と同じです。修正案が提出された場合は、修正案から審議することになっているので、私の提案説明から始まりました。
 まず、私が文教社会常任委員として、一般会計予算の文教社会常任委員会所管事項について賛成したことにふれて、穂高町の全ての仕事が懸かっている予算案を、たった一つの問題点をあげて全否定することは躊躇されたので、あえて西部児童館建設費の問題点を指摘し要望を述べた上で賛成したと説明。常任委員会での審議のあと、納得がいかないのであれば、修正案を以って提案するのが筋ではないかと考えるに至ったと話し、本題の修正案の説明に移りました。

 「当初予算5,000万円だったものが、国や県の補助が得られなかったため4,000万円に減額となってしまった。児童館と放課後学童クラブ(学童保育)の二つの役割を持つべき施設としては、町が進めようとしている設計では、面積的にも機能的にも不十分である。4,000万円では工夫しようにも限界があるので、800万円の増額を求める。」ということで、公共施設整備基金から300万円、予備費から500万円、合計800万円を児童館建設費に増額する修正案を提案しました。

 質疑では、青柳議員から、文教社会常任委員会で可決している事について修正案を出すのは、手続き上問題があるのでは?との意見がありました。これについては、白沢委員長から修正案を出すのは議員の権利として認められたものであるから、却下しないで審議したいとの発言があり、提案が認められました。
 原案の4,000万円で充分かという質問に、平林町長は「充分満たされるものと考える。児童館の位置付けは、きちっと定まったものはまだない。いくらが適当な金額かは未知数。当初5,000万円の計画だったが、いかに効果的に削っていくかを考えることが大事。」などと答弁。

 討論に入り、これまで児童館建設費について、これでは不十分であるとして一般質問でも取り上げた上條議員から「私は児童館建設費の多い少ないを問題にしているのではない。限られた予算の中で何とかできないものかという提案をしたのである。小林議員は、予算修正しようとする前に、町とよく話し合いうことが大事、あせって予算修正すべきでない。」という反対討論があったことは、ちょっと予想外した。
 藤原議員は「合併に向けて優先しなければならない事業がいくつかある。児童館だけを優先させるのは、予算のバランスを欠くことになるので、修正案には反対。」
 吉田議員は「文教社会常任委員会で原案通り可決したことを尊重し、修正案には反対。」
 青柳議員は「児童館建設費の問題以外にも様々な疑問点があるので、原案に反対。」
 採決では、修正案に賛成したのは私、青柳議員、猪狩議員の3人だけということになり、反対多数で否決され、本会議で審議されるに至りませんでした。