安曇野地域合併協議会ウォッチング〜その14

安曇野市の行政組織(案)について報告するだけ!?

 3月8日に開かれた安曇野地域合併協議会から1ヶ月半余り、今日は第13回の協議会。前回は50分足らずで終わってしまったので、「今日は40分で終わりかな・・・ もう話し合うこと無いんじゃないの」という人もありましたが、私は“乗りかかった船”で最終回まで傍聴しようと決めていたので、今日も出掛けていきました。
 開会ギリギリに入ったのに、1番の傍聴証を手渡されたので、驚いて見回せば報道関係者が3人来ているだけ。一般傍聴席には私ただ一人。しばらくして3〜4人増えましたが、それっきり。傍聴者数としては、これまでの最低記録になってしまったようです。合併申請書が提出された今となっては、もう合併協議会には興味はないということなのか・・・。今日の協議会などまったくひどいもので、多くの方々に傍聴していただきたかったのに残念。

 何がひどかったかって?ひとことで言えば、しっかりと協議すべきことが、ただの報告事項で終わり、報告すれば済むようなことが協議事項となっていたこと。
 安曇野市の行政組織(案)は、「こうします」という説明をしただけで、協議会の意見は聞いても、それを反映して組織案を作り直すことは考えていないというのです。(その理由については4月7日の報告ページを参照ください)

 これまでほとんど事務局の提案に沿って「異議なーし」と進めてきた協議会も、さすがに今日は異論・反論が続出。当然ながら「きちんとした協議もしないで、報告ですますことには不満。」、「意見を聞いてもう一度見直しをすべきではないか。」に始まって、「8部制では行政改革にならない。同規模の飯田市でも6部制である。」、「とても効率的とはいえない組織。」、「かなり大きな組織であるだけでなく、住民寄りというよりは市長寄りの組織に見える。」など批判的な意見が次々と出されました。
 極めつけは、13回あった協議会で今日初めて発言するという明科委員からの意見で「改革要素は何一つ無い組織案だ。職員主導の決め方である。何のための合併なのか忘れてしまったのか・・・ この組織案でいいわけがない。今やらなきゃ、いつできるというのか。」というもの。

 このような意見に対し、事務局は「年度途中の合併になることから、組織機構を大きく変えると住民の混乱を招く恐れもあり、現状に近い形で進めるのがよい。」と説明。引き続き検討することとなりました。
 その後、協議事項として出てきたのは、安曇野市誕生カウントダウンイベント計画(案)。実行委員会を設置して企画運営するというもので、これはすんなり承認(確認)されました。
 その他では、市議会議場をどこにするかについて、傍聴者への便宜を考え(バリアフリーの観点からも)、エレベーターがあり、議場も広く、会派控え室も用意できる堀金村の議場を使う方向で進めているとの報告がありました。

 以上、幸いにも40分で終わるような“なさけない”協議会ではありませんでしたが、異論・反論は迫力不足で残念でした。