一般質問第二日目、私と荻原議員の二人が質問に立ちました。北小の6年生30人ほどが、この一般質問を社会見学で傍聴。
議長に「北小の児童の皆さんが見学に見えているので、私の質問時間に含めていただいてけっこうですから、少しだけお話をさせてください。」と申し出たところ、一瞬ざわざわっとしましたが(いったい小林は何をしゃべろうというんだい、みたいな雰囲気)、議長は「手短に」と許可。
「私の後ろに並んでいる人たちは、町長はじめ、町の仕事の実際に進めている人たち。その前に並んでいる議員は、住民の代表として、町の仕事がきちんと行われているかチェックする人たち。そこで、『一般質問てなーに?』ということですが、皆さんは知らないことがあれば聞きますよね。でも、議会では「知らないことを聞かない」ことが基本。知らないことはあらかじめ調べておき、納得がいかない答えがかえってきたら、さらに問い質し、町がもっとよい仕事をしていくように説得していくのが、一般質問です。」という話をしてから、質問に入りました。(質問内容に関しては、後日報告します。)
6月10日(金)
経済建設常任委員会を傍聴。思い起こせば1年前、委員会を傍聴したいと申し出て、スッタモンダの一騒動になったことを思い出しました。議員はどの常任委員会でも傍聴はフリーパス(考えてみれば当り前のこと)なのですが、それまで傍聴する議員がいなかった(まれだった)ので、傍聴させるかさせないか混乱したのでした。今では常任委員会の傍聴は日常的なものとなりました。
一般質問や本会議の傍聴はもちろんですが、常任委員会や議会全員協議会も傍聴をおススメします。この常任委員会や議会全員協議会は一般傍聴者については許可が必要ですが、情報公開を進める流れのなか、めったに拒否されることはないと思います。
6月11日(土)
穂高北小学校のCAP大人ワークショップに参加。CAPとはChild Assault Prevention=子どもへの暴力防止プログラムのことです。子どもたち自身が人権意識をしっかり持ち、暴力から自分を守るための知識や技能(スキル)を持つことを目的にNPOなどが普及活動を行っています。このCAPが学校で受講できるほどの広がりを見せているのは嬉しくもあり、しかし、その社会背景を考えると複雑な思いもあり、ですね。
受講者が隣同士でペアになり、子どもや親になりきって、講師が説明する状況を即興で演じながら学ぶというワークショップでしたが、人権を守る基本的対処の仕方が「No(イヤという)」、「Go(その場を離れる)」、「Tell(誰かに話す)」、この3つを具体的に学ぶことができました。
たとえば、子どもが困ったことや悩んでいることを言葉にして話すことができるためには、大人が子どもの話を共感しながらきちんと聴くことが大切、ということで具体的な方法を試してみました。
「ぼく、今日、先生に殴られたんだ。これまでも何回も。先生はぼくのこと嫌いなんだ・・・」と子ども役の相手に打ち明けられたとき、「あなたは、殴られるような悪い子じゃあないのにね・・・」と言うのが精一杯で、「暴力はいけない、先生が子どもを殴るなんてダメ。あなたが悪いんじゃない。」と言ってやれなかった。元教師だった私は、無意識に先生の立場を考えてしまったように思います。頭では理解したつもりでも、子どもの身になって、ということは難しいものです。それでも、こうして具体的な声掛けの方法を知っていれば、子どもとのコミュニケーションの何らかの助けになりそうです。