3月定例会・小林じゅん子の一般質問まとめ

指定管理者制度と関係条例の問題点についての答弁は

【 質問 】指定管理者制度の導入に当たり、安曇野市でも当面の方針が示されているが、その根拠となる条例「安曇野市公の施設の指定管理者の指定手続等に関する条例」には、いくつか問題点がある。なかでも、長や議員など特別職の兼業禁止規定がないことや、指定管理者の選定や手続きの透明性を保つための規定が曖昧な点については、条例の改正が必要ではないか。

【 市長答弁 】市の特別職が役員を務める第三セクターのあり方は見直す必要はあるが、行政が関わることで有益なこともあり、兼業禁止にすると障害が予測される場合もある。市民や利害関係者とコンセンサスを得ながら、今後はできるだけ兼業に至らないようにする方向で検討していきたい。

【 質問 】今議会に提案された「三郷やすらぎ空間施設」の指定管理者については、選定委員会で審議されているが、委員11人中8人が市の職員であり、そのうえ委員長は助役が務め、その助役が指定管理者に指定されるという、きわめて不透明な経過をたどっているが、問題ではないか。

【 市長答弁 】選定委員会の構成については若干の誤解を招くところもあった。今後は選定委員会から助役を外し、外部の委員を入れていく。民間委員の参加を増やすなどして、しっかりと透明性を持たせていきたい。選定の結果やその理由については、市のホームページなどでも公開し、市民から意見をいただくことは当然必要だろうが、改めて条例で規定する必要はないだろう。

【 質問 】ホームページなどで公開するといっても、公開時期は各検討組織の意思決定後であるとか、会議については原則非公開とするなど、これでは市民に対して公平性・透明性は保てないのではないか。

【 総務部長答弁 】新市発足以降にこの制度の導入に取り組み始めたことや、制度自体が発展途上にあるということから、そのような形になっているが、公平性・透明性をより高くしていくことも必要と考える。一方では、選定段階での会議の公開は公正な選定の妨げになる場合があるので適当でないと考えるが、会議録などについては情報公開条例や個人情報保護条例にしたがって行っていく。