地方議員48人ら厚労相辞任要求

柳沢厚労相「健全発言」は取り消さぬと

 柳沢厚労相が6日、今後の少子化対策への取り組みについて「若い人たちは、結婚したい、子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいる」と発言し、再び波紋を広げた。(2007.2.7朝日新聞より)

 先日、呼びかけた「柳澤厚生労働大臣の辞任を求める申し入れ書」提出の抗議行動について、その後の報告をしようと思っていたところ、またまたこんな発言が飛び出すとは・・・ いくら前言を反省しても、意識はそう簡単には変わらないようだ。

 健全ということばを聞いて思い出したのは、「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」という格言。さすがに最近はほとんど耳にしなくなりましたが、52歳の私が子どもの頃はよく聞かされたものです。私はこの言葉が大嫌いでした。
 というのも「健全な肉体」と思えるような身体や運動能力を持っていない私は、「そんなバカな〜」と反発していたのでした。

 高校生の頃だったか、この格言の原典から「健全なる肉体に健全なる精神が宿ることは難しいことなので」→「そうなるように祈りなさい」→「努力しなさい」というのが正しい解釈だと知りました。それならまだまし、そう思いました。
 きっと世の人々の意識も変わってきたのでしょう、「健全なる肉体に健全なる精神が宿る」とは、その後トンと聞かなくなり、ほっとしていたのに・・・
 こんな場面で「健全」という言葉が出てくるとは、時代錯誤という感じです。

 さて、今回の申し入れについて、信濃毎日新聞にも記事が載っていたので、紹介して報告に代えることにします。

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地方議員48人ら厚労相辞任要求 (2007.2.3 信濃毎日新聞)

 柳沢伯夫厚生労働相が女性を「産む機械」に例えた問題で、愛知、長野など16都府県の地方議員48人らが2日、厚労相の辞任と首相による罷免を求める申し入れ書を、厚労省と首相官邸にファックスで送った。
 厚労相発言について「子どもを産んだ人、安心して産み育てたいと願う人、産みたくても産むことができない人、産まないことを選択した人、すべての女性に対する暴言で、同時に、生まれてくる子どもに対しての侮辱だ」と批判している。
 無党派の市議や町議らが中心で、愛知県日進市の後藤尚子市議らが呼び掛け、女性を議会に送るグループなど19団体と市民205人も名を連ねた。長野県内からは、小林純子・安曇野市議ら市町村議5人と県民10人が名を連ねた。

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緊急の呼掛けに応じて下さった皆さん、ありがとうございました。