昨年末に、議員として「議長・副議長の会派離脱と適切な議会運営を求める申入書」を提出している私としては、またしても残念な結果となりました。
ちなみに、私が提出した申入書(「こうしてください」という要望ではなく、「こうすべき」という強い態度を表すために申入書とした)に対する解答は、次のようなものでした。
————————————————————
(回答)
1、「申入書」の議長・副議長の会派離脱と議会運営に関しては、議会を構成し、議会運営に責任を持って参加する一議員の提言と受け止めます。
2、公開開示を通告し、書面にての回答を求めている件は、議会運営の手法として馴染まないと判断し、書面にての回答を保留します。
3、なお、提言と受け止めた件については、今後協議により応えてまいります。議会は言論の府であり協議を要望され、市民の付託に応えられることを期待します。
————————————————————
このような解答であろうことは予測していましたが、それにしても波風立てるのを嫌う議会の内向き指向を見せつけられたようで、私はまるで「暖簾に腕押しして腰砕け」といった感じでした。
その後、市民サイドから「議長・副議長の会派離脱を求める要望書」が出されたので、これがどのように議論されるか、人一倍関心がありましたので議会運営委員会も2回傍聴しました。
ところが、継続審査の甲斐もなく、議会運営委員会は不採択の決定。せめて、議会最終日の採決では、委員会での不採択に異議をとなえ、不採択に反対の討論をしようと準備して臨みました。反対討論をしたのは下里議員と私の2人で、不採択でよいと賛成討論をしたのは高山(喬)議員と藤森議員の2人でした。起立採決した結果、賛成多数で「議長・副議長の会派離脱を求める要望書」は不採択となりました。
不採択に反対した議員は、私のほかに共産党安曇野市議団や会派平の所属議員の姿がありましたが、人数までは確認できませんでした。
以下は、私の反対討論です。
議長・副議長の会派離脱を求める要望書は不採択との委員長報告に対して、反対の討論をいたします。
この要望書に書かれている通り、全28議員のうち15人が所属する最大会派の五一会のメンバーが、会派に所属しながら正副議長を務めていることは、会派の決定が議会の意思に直結しかねない状況といえます。市民が疑問を持つのは当然です。
会派離脱の必要はないというなかには、「正副議長は職務に徹して中立公平にやっているかどうかが重要であって、会派を離脱すればすむ問題ではない。大きな会派にまとまったのも民意の結果であるから、形式的なことにこだわらない方がいい」という意見が多いわけですが、これは市民の目線から外れた内向きの議論であり市民は納得しないでしょう。
そもそも過半数を占める会派が存在することは、議会運営のありかたとしてはけっしていい状態とはいえません。議会のモラル、良識として、議長・副議長は会派を離脱すべきです。
※議長・副議長の会派離脱の問題については、離脱の必要はないという藤森議員の意見がブログ(安曇野アメンボ倶楽部 でっかく、やさしい、ナイス・ガイ 「藤森康友後援会」通信)にありますので、参考にしてください。