3月議会・小林じゅん子の一般質問

どうしてもこの問題は避けて通れない

 今朝の信毎、市民タイムスには、昨日開催の出資法人あり方検討専門委員会のことが大きく出ていました。市長に提出された意見書には、安曇野菜園も堆肥センターも、「経営改善の兆しが見えない」「現在の経営主体による経営を断念することを躊躇してはならない」とありました。ずいぶんと回りくどい言い方ですが、ようするに「もうダメ」だから最終的な決断をしなさい、ということでしょう。

 「3月議会」というにしては、もう2月16日から始まっているのですが、一般質問は3月の10〜12日です。「まだやるの?」と言われながらも、やはり取り上げます。以下、「三セク問題」二つと情報公開についての3項目を通告しました。

一、安曇野菜園(旧三郷ベジタブル)の
      第6期第1四半期実績について

 経営不振が続くトマト栽培の第3セクター安曇野菜園第6期第1四半期の生産・販売状況について、1月10日に市を通じて説明があった。08年9月〜11月末の3ヶ月間は、全品種とも計画売上量に達せず、とくに期待の高糖度新品種「安曇野ルビー」は22%にとどまった。安曇野菜園は期末まで売上増を努力するとしているが、市を通じての説明は具体性を欠き、「安曇野菜園としての評価」も「市としての評価」も曖昧なままだった。
 そこで、以下にいくつか質問する。

1、第6期第1四半期実績報告書について
 ・安曇野菜園は第6期第1四半期生産・販売状況について、どのように評価しているか。
 ・市は第6期第1四半期生産・販売状況について、どのように評価しているか。

2、これだけ悪い数字が出ている現状で、期末(決算が出るのは10月以降)まで政治的判断を先送りしていいのか。

二、三郷農業振興公社(堆肥センター)が策定した
               経営改善計画について

 公社経営改善計画は①策定から平成25年度までを実施期間とし実現に努める ②20年度に市費6800万円で改修工事したことを認識、メンテ契約などで良好な設備状態を保つ ③還元堆肥を有償化、水分調整を厳格化 ④戻し堆肥をやめる ⑤黒字化し、減少資本金を回復、などの実現を決意するとしている。
 これに対し「三郷農業振興公社改善促進チーム」は、還元堆肥の有償化について、公社の経営改善が進まない場合、計画の設定金額などを直ちに見直すことや、糞尿の水分調整70%以下の厳格化、公社の堆肥製造技術・知識の向上、販売体制の確立などを求めている。
 そこで、以下にいくつか質問する。

1、公社が策定した経営改善計画について
 ・公社が策定すべき経営改善計画の提出がこれほど遅れた原因はなにか。
 ・市は公社が策定した経営改善計画をどのように評価しているか。
 ・多くの問題・課題について、市の指導が不可欠と思われるが、具体的にどのような管理指導の態勢をとっていくのか。

2、畜産振興と切り離せない排泄物の適正な処理について、三郷堆肥センターの位置づけとも関連して、どのように考えているか。

三、情報公開条例の運用について
 「市が保有している公文書(文書、図画、写真、フィルム、電磁的記録)を市民のみなさんと共有し、情報公開制度の総合的な推進を図ることにより、市民の市政に対する理解と信頼を深め、市民参加を促進することを目的とする制度です。」(市のホームページより)とあるように、市の情報公開に対する姿勢が明確にされたため、合併前の5町村ではそれほど多くなかった情報公開請求が、安曇野市になってからは年々増加し2007年度は39件の請求があった。しかし、職員の情報公開に対する意識は高いとはいえず、住民サイドに立った運用がなされていない。
 そこで、以下にいくつか質問する。

1、情報公開の窓口の対応と、実際の情報を持っている部署との対応のちがいについて。
2、第3セクターや指定管理者に指定された団体、法人等の情報公開に対する対応について。

平成21年安曇野市議会3月定例会 一般質問
 三日間で20名の議員が質問に立ちます。