『「民間ならとっくにつぶれている。株主である市民が納得しない」‐5日の安曇野市議会9月定例会一般質問。経営不振が続く市出資の第三セクター「安曇野菜園」の代表取締役会長を務める西山馥司副市長(旧三郷村長)の経営責任につい4日告示て、同社(※正確には市)を相手に裁判を起こしている小林純子市議(無所属)がただした。』書き出しの部分に小林純子の名前を見つけ、これまで追及してきたことが認められた思いがしましたが、しかし、「安曇野菜園」問題が市長選の争点になるというのは、安曇野市として憂うべきことです。
記事の内容は右上写真をクリックしてご覧いただきたいですが、市が安曇野菜園の再建のために新規で雇う予定の経営専門家については、人選が不調に終わり、ハローワークに求人募集を出したということです。
安曇野菜園の現状を知れば、まともな経営コンサルタントなら、とても仕事を(再建困難だから)受けないだろうと思ってたので、人選に行き詰るとは予想していました。しかし、あろうことか「ハローワークに求人募集を出した」というのですから、これには驚きました。ハローワークで人材が見つかるようなら、とっくに安曇野菜園は経営再建できています。本気で考えているのか、それとも奇跡を信じているのか・・・
ところで、安曇野菜園をどう再建するか、立候補予定者3氏の見解が掲載されていますので、わたしのコメントもつけて以下に紹介します。
◆古幡開太郎氏
天井が高すぎて暖房効率が悪い。損益分岐点まで人員か給料を縮小し、空いた場所で業態転換も考える。農産物直売所と連携、トマトを使った催しで知名度を上げる。
(小林コメント:主力品のトマトがうまくいっていないのに、「空いた場所で業態転換も考える」のは中途半端になるおそれあり。)
◆藤森康友氏
経営見通しが甘いが、10年間のカゴメヘの納品契約がまだあり、規格品さえ作れば売れる。増資や私募債発行、経営陣刷新、品目見直しなど市民負担が少ない方法を選ぶ。
(小林コメント:「規格品さえ作れば売れる」→これこそ見通しが甘い。6年やっても規格品が満足に作れないのが現状。)
◆宮沢宗弘氏
過去の経営改善計画は黒字前提だが、実践する人材がいないから赤字が続くのではないか。カゴメの技術指導は月数回でいいか疑間。農業は毎日付きっきりが基本だ。
(小林コメント:これだけ現状を理解していれば、自ずと再建は無理だという結論に至るのではないか。)