やすらぎ空間施設「こむぎ亭」の指定管理については、これまで三セクのファインビュー室山が指定管理者となっていました。ファインビュー室山の指定管理については、3年前の指定更新の時にも、私は反対していました。
その時の理由は、赤字運営が続いていること。それも年間数百万円もの大きな数字あること。三セクのファインビュー室山が指定管理するということで、こむぎ亭の赤字を補填する形になってしまい、実際のマイナス収支に切迫感がなく、市のほうでも管理が甘くなっていると感じたからです。
市の説明では、「設置の目的、目標を実現すべく努力していること。また、いろいろな問題がありながらも、次期3年間の中で経営改善をしてもらいたいが、民間委託も考えていくなかで、引き続き指定したい」ということでした。
けれども、その後の3年間の中で、これらの問題が改善したとは言い難い状況です。民間委託も考えるという点では、考慮されたなかでの今回の指定ですが、「農家ふるや」はファインビュー室山の延長線にある業者であるので、今後どれだけ実績をあげられるのか不安が残ります。これまで指定期間3年で更新していたものを、今回は5年間としたことも適切とは思えません。不安要素を抱えての指定管理としては、まずは3年間とするのが妥当と考える。また、指定管理料と市への納付金の決め方にも疑問が残ります。
加えて、今回の補正予算第3号で明らかになったのですが、やすらぎ空間施設の「こむぎ邸」営業のための厨房設備や備品を、これまでの指定管理者であったファインビュー室山から購入しなければならないという問題があります。これは、今回選定された指定管理者とは直接関係のない問題で、あくまでも市の施設設置と事業展開のまずさに起因したものですが、これは指定管理者制度を導入してまで行なうべき市の事業なのかという基本的なところを揺るがすものだと考えます。
以上のような理由から、やすらぎ空間施設「こむぎ亭」の指定管理については反対をいたします。
※かねてより要介護状態だった老母が入院したため、12月21日の本会議に1時間ほど遅刻しました。そのため、通告してあったこの反対討論は実際には発言できませんでした。