安曇野市議会6月定例会・小林じゅん子の一般質問

飲食費の公費負担、市長交際費の支出基準、補助金改革

 6月4日から安曇野市議会6月定例会が開会しました。一般質問は6月18日〜20日の3日間で、21人が質問に立ちます。私の出番は初日18日の午後1時か2時かといったあたりです。
 ところで、売木村議会では一般質問する議員が誰もいないということでニュースになっていました。なんでも村長選挙が議会後に控えているので、「ヘタに質問すると現職支持派か新人支持派かがわかってしまう」から困るというのです。そんなこと言い訳にもならないし、人口約620人というのがヘンなプレッシャーになっているであろうことは推測できるけれど、議員として職務怠慢といわれても仕方ないのでは。

 以下、今回の私の一般質問です。
1、飲食費の公費負担について
 2012年4月21日の信濃毎日新聞は「長野、安曇野など少なくとも県内15市の市幹部や職員が各種団体と会合を持った際、一部か全部の飲食費を公費(食糧費)で負担したケースが、2010年9月から1年間に計323件あったことが20日、分かった。東北信地方の県民有志でつくる信州市民オンブズマンと、飯田市民などの伊那谷市民オンブズマンが同日、情報公開請求などで入手した資料をまとめた。公費負担の合計額が最も多かったのは安曇野市の計約160万円」であるとして、飲食費の公費負担について報じた。そこで、以下に質問する。
1)市長は4月27日の定例記者会見で、現状を精査、検証する考えを示したが、どこまで進んでいるか。
2)飲食費の公費負担は最小限にとどめるべきであり、特に飲酒を伴うものについて公費負担は止めるべきではないか。

2、市長交際費の支出基準の見直しについて
 市のホームページでは、市長交際費について「公正性と透明性を図り、市民から信頼される『開かれた市政』を推進していくため、市長交際費を公表しています。市長交際費とは、地方自治法に規定された歳出予算区分の一つで、市長等が市を代表し、外部の個人又は団体との交際のために支出する費用で、「慶祝」「会費」「弔慰金」「見舞金」などがあり、地方自治体の円滑な行政運営を図ることを目的に対外的に要する経費です」として、毎月ごとに公表している。
 このように交際費を公表し『開かれた市政』をめざす姿勢は評価できるが、「透明性」を図ったから「公正性」が確保されるかといえば、それほど単純なことではない。
 今回、市民オンブズマン等から飲食費の公費負担の問題が指摘されたことから、市長交際費のなかで飲食費をどう扱っているか調べてみたところ、飲食費に付随してほかにも交際費支出基準の疑問点が見えてきた。そこで、以下に質問する。
1)市長交際費に関する市の基準は適正か。
2)市長交際費は市の基準に基づいて支出されているか。

3、安曇野市の「補助金改革」の取り組みについて
 これからの自治体運営に「住民参加」「協働のまちづくり」のビジョンは欠かせないものであり、その要となるところに補助金は大きく関わってくる。財政の厳しさから補助金削減の方向に向かいがちだが、それだけに留まってはならない重要な課題である。
 市では合併を機に補助金の適正化に向けた見直しを行ってきたが、旧町村の補助金が漫然と継続しているものもあり、これでよいと言える状況にはない。行財政改革の観点からも「補助金改革」ともいうべき取り組みが必要と思われる。そこで以下に質問する。
1)市としての「補助金交付に対する理念」について
2)個々の補助金の見直しと行政評価システム(事務事業評価)の活用について
3)補助金全般にわたる共通ルールの整備について
4)補助事業と補助金交付の適正実施について