補正予算第4号と新本庁舎建設工事請負契約の議決

~補正予算質疑と請負契約に対する反対討論~

◆市給食センターのトイレ清掃 外部委託の遅れについて質疑しました。
 安曇野市3月定例議会は2013年2月26日、平成24年度一般会計補正予算案について審議した。議案質疑で小林純子議員は、昨年全国的に多発したノロウイルスについて、市給食センター職員にも感染したことに伴う対策を追及。
 「トイレ清掃を外部委託するよう指導を受けていたのに、給食センタートイレ清掃の委託料が計上されていないのはおかしい」と質した。市は「新年度から実施したい」と対応の遅れを認めた。

 小林議員は「昨年2度、給食センター内でノロウイルス感染者が出たが、大事に至らず収束したことは評価する。しかし、そのさい保健所の衛生講習会で、トイレ掃除によるノロウィルス感染の危険性を指導された。栄養士や調理現場の声は、感染のリスクを避けるためにトイレ清掃の外部委託を望んだが、今回の補正予算案に盛られていない」と質問。
 西澤教育次長は「ノロウイルス騒動以来、衛生管理の徹底に努めてきた。マニュアルにはトイレ清掃を誰がやるかの規定はなく、現在は当番制で実施している。松本での講習会で職員がトイレ清掃に従事しないほうが望ましいと指導されたので、新年度から実施したい」と述べた。
 小林議員はさらに「現場の声は12月時点で外注化を望むものだった。これに対応できていれば3学期から外部委託し、安心できた。現場と教育委員会のコミュニケーションがとれていないのでは」と再質問。
 西澤次長は「栄養士会とは毎月協議し、しっかり調整したい。すぐ外部委託するには委託先の問題もあり…」と歯切れ悪い説明。宮沢市長は「現場の声を受け止めていない面がある。しっかり対応したい」と答えた。
(まとめ・安曇野市を考える市民ネットワーク 横地泰英)

 現場と教育委員会のコミュニケーションがとれていないのでは、については市内4か所の給食センターでは、正規雇用の調理員が一人いるかゼロかの現状。新年度からは正規雇用の調理員が全センターでゼロになります。 パートさんだけの職場になるのです。パートさんは1年契約という立場上、なかなか声をあげにくいものです。今後ますます現場と教育委員会は離れてしまうのではないかと心配です。

◆議案第45号 安曇野市新本庁舎建設工事請負契約について、「なに言ってんだ」、「そんな昔のことカンケーネーじゃねーか」、「名誉棄損で訴えられるぞ」などなど、久しぶりにたくさんのヤジのなか反対討論をしました。 以下、小林じゅん子の反対討論です。

 入札の経過について疑問が拭えませんが、それだけの理由で請負契約に反対することには躊躇があります。しかし、20年ほど前の疑惑の一件があり、いまだ解明されていないなかでは反対せざるをえません。
 疑惑の一件とは村田コレクションを収蔵するはずであった豊科近代美術館の建設に係るものです。どういうことかというと、だれが設計したのか公になっていないこと。設計段階から前田建設が係っていたこと。前田建設が予定価格と同額で落札したこと。施工管理が適正に行われたか疑問があること。等々、今に至るも解明されきちんと対応されていません。
 もちろん、だからと言って今回の請負契約にあたって前田建設がダメだということではありません。あくまでも、安曇野市行政として過去の問題が解決されないままになっているなかで、当時、あるいはその後の行政や議会に係っていた方々が現在の安曇野市政のトップにおられることから、疑問はぬぐい去れないので、本契約には反対します。