安曇野市議会6月定例会・小林じゅん子の一般質問

~庁舎の移転や建て替え等に際し、公文書の大量廃棄、散逸を防ぐために~

 5月31日に開会した安曇野市議会6月定例会、本日6月3日正午が一般質問の通告の締切でした。2通の通告書を午前11時半過ぎに提出、質問の順番を決めるクジを引くと6番。ということで、私の出番は6月12日(水)の午後4時過ぎかと思われます。

 安曇野市議会の定例会では、委員会審査を会期中の前半に、一般質問を後半に行うという日程でやってきましたが、一般質問で取り上げられた問題・課題をその後の委員会審査でより一層深めることができるようにと、今定例会から委員会審査と一般質問の日程を入れ替ました。

 というと聞こえはいいですが、実のところは一般質問の通告内容に関わりがある問題が委員会で出てくると、行政側は議員に遠慮して「それは一般質問でお答えすることになっているのですが」とか「委員会ではどこまでお答えしたらいいでしょうか」といった対応をするので、議論が深まらないことがままあるからなのです。加えて「委員会で取り上げられたら、その後の一般質問のときには聞くことがなくなってしまう」と、つまらない心配をする議員の存在があるからです。

 安曇野市議会6月定例会・小林じゅん子の一般質問は次の2項目です。

(1)公文書の適切な保存と利活用について
  庁舎の移転や建て替え等に際して、公文書の大量廃棄、散逸を防ぐために
 新本庁舎建設と連動して、安曇野市の公文書整理事業が進められている。整理することには必ず廃棄、捨てることが伴うことから、庁舎の移転や建て替え等に際して、歴史的文書を含めた公文書の大量廃棄、散逸が危惧される。
 保存期間を過ぎて非現用となっていく公文書等から歴史的資料を継続的に収集、整理、保存をするというだけでなく、それらを市民共有の財産、知的な資源として活用し、未来に伝達するというアーカイブズの視点が重要である。
 そこで、以下に質問する。

1、公文書の選別と廃棄について
2、歴史的資料として保存する公文書の基準について
3、アーカイブズの視点を盛り込んだ文書管理規程の整備について
4、公文書保存に対する組織構断的な連絡体制の整備について
5、合併により引継いだ文書の保存・管理について

(2)北小倉の廃棄物処理施設の防音壁に係って市が行う構造計算と検査について
 北小倉の廃棄物処理業者(以下M社)は、一昨年の6月に防音壁を増設した。その壁は薄く波打ったように見えることから、住民は壁の危険性を訴えたが、県は壁の構造計算書等の書類審査だけで震度5に耐えると判断。これを受けて市は施設の安全性が確認できたとして、昨年10月に操業許可を更新した。
 地元住民は県の審査結果に疑問を持ち、審査資料を公文書公開で入手し検証したところ、M社が県に提出した審査資料には事実と異なる記載があり、防音壁は震度5の地震に耐えられず倒壊の危険があることが判明した。
 市も現場と図面とで一部違うところは確認していることから、市独自に民間業者に委託して防音壁の構造計算の再検証や現地調査をすることになった。
 そこで、以下に質問する。

1、市の調査により虚偽の申請であることが判明した場合の市の対応について
2、M社が現地調査に同意しない場合の市の対応について