議会軽視は市民軽視につながる

~増田建設産業の河川敷道路使用の条例違反に関連して~

一般会計補正予算(第5号)の概要より

 議員が「議会軽視」と声高に言うときは、そのほとんどが「議会のメンツ」が立つか立たないかのクダラナイ話なのですが、この時ばかりは「これが議会軽視でなくて何なんだ」と憤りを感じました。
 この時とは、増田議員が増田建設産業の河川敷道路使用について一般質問を行ったときのこと。その質問そのものに関って市が増田建設産業から提訴されたことを伏せたまま、答弁しおおせようとしたからです。

 増田議員が関連質問として提訴された内容について質したところ、詳しく知っているはずの部長のかわりに市長が答えるという異例の形になったのも、わたしには大いに疑問でした。

 今議会に提出された補正予算に増田建設産業が訴えた裁判に関する裁判費用が計上されているにもかかわらず、それと明記されず訴訟の分類・受付番号しかなく、議案説明でもスルーでした。所管の建設水道委員会には提訴されたという報告すらなく、委員のだれもが「平成25年(ワ)第26005号所有権確認請求事件」は自分たちの所管事項と気付いていなかったようです。
 わたし自身は、もう1件あった裁判費用「平成25年(ノ)第60号相当額の補償等請求調停事件」が、9月の環境経済委員会で報告のあったものだとわかったので、「(ワ)第26005号」は何だろう?所管の委員会は?とちょっと気になったものの、すぐ確かめることをしませんでした。そのため、増田建設産業がらみとわかった時にはもう、議案質疑の通告締め切りに間に合いませんでした。(これは私の失敗でもあり、反省せねばなりません)

 こうして、関係住民の懸案事項である増田建設産業(廃棄物処理施設)の問題に関る新たな裁判について、委員会にも報告しないまま、何の裁判なのかわからないような形で補正予算案を提出し、一般質問に当たっても裁判については聞かれるまで語らず、はてさて18日の建設水道委員会ではきちんとした説明があるのか・・・ これを議会軽視と言わずして何と言おうか。議会軽視というとき、私は議会がよって立つべきは市民なのだから、それは「市民軽視」と同じ、市民をないがしろにするものだと考えます。

 このままだと、建設水道委員会で充分な検討、議論がなされないこともありうるので、明日のうちに委員外議員の発言の申し出をしようと思っています。これは、建設水道委員ではない(委員外)の私(議員)が、委員長の許可を得て発言するための手続きです。許可が得られれば、この裁判について行政側の説明と見解を質したいと考えています。