アーチェリー場と射撃場が隣り合わせ / 福祉教育委で問題指摘

~安曇野市を考える市民ネットワーク・横地泰英さんから届いた傍聴記です~

◆アーチェリー場と射撃場が隣り合わせ / 福祉教育委で問題指摘
 12月17日の安曇野市議会福祉境域委員会で、小林純子議員は、南部多目的運動場の工事について「これまで議論があったアーチェリー場の安全対策だけでなく、近くの河川敷にある(猟友会の)射撃場との問題がある。専門家によると、流れ弾の心配はないとしても、撃ち落とされた的の破片が飛んでくる可能性があるという。音もけっこう大きい。弓の練習場と両立するか、気がかりだ」と対策を質した。
 教育委員会次長は「猟友会とアーチェリー関係者で十分話した。銃は川に向かって撃つが、割れた的は堤防までは届かない」と説明。小林議員は「当初射撃場の存在に配慮なく、教委として対応が遅れた。最初の計画段階から早めに対応すべきだった」と指摘。教育次長は「後手後手に回ったところがある。覚え書きを交わし、双方が注意するよう対応する」と答えた。
 小林議員は「後々で問題とならぬようきちんと対応すべきだ」と指摘。次長は「覚書は市長名。教育委員長とも協議し、文書として残すとともに問題が起きないように対応していく」と答えた。            

◆7自治体に計10億円の補助要望 / 安曇総合病院が再構築計画
 安曇野市の12月定例市議会の福祉教育委員会で12月17日、協議会があり、市側から「池田町の厚生連安曇総合病院の再構築計画に、周辺7自治体へ計10億円の補助をお願いするという要望があった」と報告された。
 11月11日に市長へ要望書、前後して担当者会議、16日運営委で建設計画、財源の内容、補助総枠10億円の自治体負担割合などについて説明があった。唐突だが、25年度中に着工しないと7億1千万円の補助を得られないという。安曇野市はまだ議論しておらず、検討はこれからだ。

新病院は一般病床200(現在222)、精神病床120(103)、計320(325 )
新築工事部分11,610㎡ 
工事期間 平成26年3月~27年6月
事業費 40億8千3百万円
財 源 自己資本23億7千3百万円 その他資金17億1千万円
    国県補助金7億1千万円(25年度着工を前提)
    市町村補助金10億円(要望額)

 なお、現病院建設時の行政補助は7自治体で5億円。安曇野市(合併前で穂高、明科町の合計)は7千万円(22.8%)を負担している。安曇野市からの入院患者は7年間の平均で年512人(12.5%)外来患者19,358人(13.2%)。
(傍聴=安曇野市を考える市民ネットワーク・横地泰英)