安曇野市議会12月定例会・表決の時に(その1)

政務活動費の使途に関する住民監査請求を行った「安曇野市を考える市民ネットワーク」のブログ

~一般会計補正予算(第4号)に反対した理由~

 安曇野市議会12月定例会は12月22日(月)に最終日を迎え、議案等の採決が行われました。
 議員一人ひとりの立場からすると表決(賛否の意思を表示する)ということになります。賛成するのか反対するのか。反対するとしたらなぜ反対するのか。自問自答を繰り返しつつ自分の考えをまとめていきます。

 無所属で会派に属していない私は、会派の縛りなく表決する自由があるわけですが、それは一方で「すべて自分一人の責任で決めなければならない」という重圧感は相当なものです。同僚議員や市民の声を聞き、参考にすることはもちろんですが、日頃交流のある他市町村の議員に相談することもあります。最終的には当然ながら、自分の意思と責任で可否を表明しなければなりません。
 今議会では、その表決にあたってどう判断するか悩ましい議案が多かったので、一つひとつ報告しておきたいと思います。今日は(その1)です。

◆第112号 平成26年度安曇野市一般会計補正予算(第4号)
 数十件、数百件に及ぶ市の事業の補正予算のうち、ただ一点について異議有りということで補正予算全体を否定するについては、かなり抵抗があり悩みましたが、やはり反対することにしました。以下、その反対討論です。

 歳入に政務活動費返還金59,000円が計上されていることについて、議会費関連予算のなかでも、特に議員や会派の責任において使うことが許されている政務活動費の使いみちについては、自ら厳しく律することが求められます。
 総務委員会の審査のなかでは、政務活動費の返還は事務手続きのうえでは問題ないと強調されていましたが、なぜ平成25年度の一般会計決算後の中途半端な時期に返還金が発生したのか、その原因について、またその問題点については一切議論されていませんでした。
 今回の政務活動費返還金については、その不適正使用、不適正処理が疑われ新聞報道された経過がありますが、議会として説明責任を果たしたとは言い難い状況です。そんななか、先週の18日には住民監査請求 も提出されています。返還したのだから問題ないとするのでは、あまりにも無責任。市民の信頼は得られません。
 予算をチェックする側の議会が自らの予算の使い方について疑義を残したままであること、その一点をもって本補正予算には反対せざるをえません。