ここが気になる新年度予算~3年連続の400億円を超える大型予算
~一般会計予算について、こんな質疑がありました~
一般会計 歳入歳出の総額は427億円、3年連続して400億円を超える大型予算。地方債(借金)は前年度より1.8%減の52億8,790万円、公債費(借金を返すおカネ)は前年度より7.0%増の48億6,804万円。合併以来、借りては返し、返しては借りの予算。
《質問》 喫煙率が下がっているのに、たばこ税で4,800万円の増収を見込んだ予算立てになっているのはなぜか。
《答弁》 市税に占めるたばこ税の割合は5%強。喫煙者数は減少傾向だが、小売店の増加により増収の見込みである。
*この答弁を聞き、はてさて小売店が増えたとはどういうこと?と思ったのですが、これは昨年開業した県下一の大型パチンコ店のことだと後になって分かりました。お役所答弁の典型ですね。たばこ税の増収を喜んでいいのやら・・・
《質問》 自治基本条例制定に向けて市民会議で検討しているが、住民投票の制度についてどのような議論がされたか。
《答弁》 住民投票を盛り込むべきとの意見の中には、逐次型か常設型かという議論もあった。市民アンケートの結果では住民投票を盛り込むべきとの回答は22%。市長や議員は市民の代表として選ばれているから、住民投票は不要との意見もあった。今後の検討を要す。
*市民の代表だから市長や議員が決めればいいという人、これ実は議員に多いのですが、選挙公約も政治姿勢も明確でない議員に、市民がすべて白紙委任しているとは思えません。
《質問》 本社機能を市内へ移転する事業者に対し、「本社等移転促進助成金」を創設するとのことだが、どのような制度か。
《答弁》 国の制度を受けて、固定資産税の優遇措置(3カ年間、95%減免)を図り、市内への本社機能誘致を強力に推進し、良質で安定した雇用の創出をねらう。
《質問》 職員の定数適正化計画について、保育士や図書館の司書など女性の専門職に非正規雇用が多いが、見直すべきではないか。
《答弁》 非常勤保育士は現在183人で、合併当初より増加している。定数適正化の目標735人までは減らしていきたい。
*非正規雇用が7割を占める安曇野市の保育所。クラス担任をすべて正規雇用の保育士にすると、人件費はどれぐらい必要かとの問いに、市は「そういうことは調べていない」と答弁。男性が多い職場・職種なら、正規から非正規への置き換えが、これほど簡単に進んだでしょうか。
《質問》 市の土地利用条例の適正な運用のため土地利用審議会があるが、非公開となっている。公開するべきではないか。
《答弁》 公正な審議に支障がないように非公開としてきたが、現在の社会情勢からして会議はすべて公開が原則と思う。会議録の公開も含めて検討していく。
*宮沢市長は3月議会の一般質問で「合併特例債の限度額458億円のところ、350億円に抑えるとしてきたが、使用期限が5年延長になったこともあり、限度額ぎりぎりまで使うことになりそうだ」と答弁。
4月の定例記者会見でも「今後5年間で合併の特例措置が終り、国からの交付税が20億円以上減るが、事業を縮小することは考えない。1円1円の積み重ねのなかで無駄を省くような自覚を」と発言したそうですが、そんな精神論が通用するとは思えません。
◆安曇野市一般会計および各特別会計の平成28年度予算書等のホームページ
http://www.city.azumino.nagano.jp/soshiki/9/24845.html