10月25日 安曇野市議会第1回臨時議会で議長選挙
~これまでにないドタバタの選挙戦~
10月25日の臨時議会では、正副議長選挙をはじめ一連の議会人事が行われました。
まずは注目の議長選を振り返ってみます。9月議会が閉会するや、立候補議員はもちろんのこと所属会派の動きも活発化してきました。かと思えば、そんな動きを牽制するような動きも見え、これまでにない選挙戦が繰り広げられることとなりました。
とりわけ驚いたのは、立候補者に近い人物から、なんとこの私に、「○○議員をぜひ議長に・・・。どうしても名前を書いていただけないならば、白票でもいいので・・・」と推薦状ともつかぬ手紙が届いたこと。ほかにも、私と親しい人物を通して電話で口説き落とそうとしたり、あの人はダメだとこき下ろしにかかったり、なりふりかまわぬ動きにはあきれるばかり。聞けば、議長選当日の早朝にも重ねて投票依頼の訪問や電話があったとか。とにかく、これまでにない騒々しくドタバタの日々でした。
そもそも私は議長選挙にそれほどの関心も期待も無く、誰が議長になっても私自身は変わらぬ姿勢で議員として働いてきました。地方自治法によれば議長の任期は4年ですが、それではわずかな議員しか議長になれないので、申し合わせ任期2年として議長ポストを分け合うわけです。長野県議会では1年任期で毎年議長が交代しています。強い権限を有する議長であっても、1年2年で交代していては議会改革などできるはずもありません。加えて、議会改革など骨の折れることを望まない議員は、クルクルと替わる議長の方が有難いのかもしれません。
さて、議長に立候補したのは平林徳子議員(政和会)と召田義人議員(自民安曇野)。政和会7人。自民安曇野5人、公明党3人は国政を反映して自民安曇野に付くとすれば8人。共産党3人は自公に付くはずはないと思われ、そうなると俄然無所属の3人が注目の的となり、冒頭で書いたような状況になったと推測されます。
そんななか、今回の議長選では私として決めていたことがあります。それは女性議長を誕生させること。ですから、平林徳子議員が立候補に際しての所信表明演説で、議会改革にもつながるような具体的な提案をされたので、私は「議長はこの人に」との思いを強くしました。一方、召田義人議員の所信表明演説は、スポーツ人としての感性を前面に打ち出したもので違和感を強く感じたので、そのあたりの真意を質問させてもらいました。残念ながら納得のいく答弁はなく、議場には共感が得られたような雰囲気も感じられないなか、そのとき私は女性議長の誕生を確信しました。
ところがです。開票結果は平林徳子議員は9票、召田義人議員が11票、白票1票で、大方の予想を裏切るものとなりました。ほんとうにビックリしました。そして、女性議長の誕生ならず、ガッカリしました。
この結果には当の召田議員も驚いていて、「自分が当選するとは思っていなかったので、議長就任の挨拶も考えていなかった・・・」と言うのが精一杯だったようで、結果として議長就任の挨拶がないという異例の形で議長選挙は終りました。
そのほか、常任委員会や議会運営委員会、一部事務組合、特別委員会等の顔ぶれも変わりましたので、こちらからご覧ください。
◆安曇野市議会 委員会名簿のページ
http://www.city.azumino.nagano.jp/site/gikai/10028.html