新型コロナ感染症対策で一般質問を1日に圧縮

~こんなときこそ議会として、議員として、なすべきことがあるはず~

市民タイムス記事と通告書

5月27日の市民タイムスに「一般質問の持ち時間半減-6月市会一日開会18議案審議へ」の見出しを見つけた方々から、実に多くのご意見、それもかなり批判的なご意見をいただきました。私としては、その批判を正面から受け止めるしかありません。こういった議会運営に関することを協議するのが議会運営委員会、その議運の委員でもある私から、「一般質問の持ち時間半減」に至った経緯を説明しておきたいと思います。
(議会運営委員会・略称「議運」について解説:安曇野市議会の議運8人の構成は、会派の人数で案分した人数により次のようになっています。政和会(7人)から3人、自民安曇野(4人)から2人、公明党(3人)から1人、共産党(3人)から1人、無所属(3人)から1人となっています。無所属議員が議運に入れることになったのは、今期が初めてのこと。17年もの議員経験があるのに、議会運営委員をやったことがない議員というのはそうはいないと思います。そんな私がやっとのこと現在、議会運営委員会の委員となっています。なお、議長は会派を離脱しています。

 

5月8日の議会運営委員会でのこと、
政和会は「一般質問はやらないで、文書での質問にすべき」

自民安曇野は、「持ち時間を10分にしコロナ関連の質問に限る」

公明党は、「議会からコロナ感染者が出ては大変なので、議会としても自粛の姿を見せるべき。持ち時間を10分以下に。会派で代表質問的なやり方をするのもいいのでは」

共産党と無所属(小林じゅん子含む3人)としては、「通常の持ち時間と自由な質問内容を保証してほしい。申し合わせて時間制限するということではなく、5分で済む議員もあれば、20分を必要とする議員もありということでよい。コロナ禍の最中であればこそ様々な課題も見えてくるので、コロナ関連の質問に限定すべきでない。この際、一般質問しないという議員がいてもいいが、一般質問全部中止ということはありえない。」

共産党と無所属の意見に対しては、「議会の都合だけではなく、コロナ対応で疲弊している職員への配慮が必要」、「コロナ禍は自然災害と同等に考え、職員の議会対応の負担を減らしてやることが大切」といった反論が続き、通常一人20分間の質問持ち時間を、半分の10分間にすることで決着しました。残念ですね。

安曇野市職員もコロナ対応で大変なことは充分理解していますが、緊急事態とはいえ現在の安曇野市レベルで、議会が一般質問をやめたとして何かの役にたつのかといえば、はたしてどうでしょうか・・・ こんな時こそ、コロナ禍の安曇野市民にどんな経済対策、支援策が必要か議論すべきではないかと考えるのですが、そうはならなかった安曇野市議会でした。

6月2日正午、一般質問の通告の締め切り15分前に議会事務局へ到着した小林じゅん子は、受付最後の議員ということで14人目。通常、質問の持ち時間一人20分のところ10分に半減し、さらに14人の質問を1日で扱う、かなりハードな日程。質問内容はといえば、当然とはいえコロナ関連オンパレード。かなり重複した質問内容もあるので、答弁が省略されることも考慮すると「1日あれば14人の一般質問も可能」と判断したのでしょう。

議運では、質問時間の短縮だけでなく、再質問、再々質問は無しにして効率的に進めようという「意味不明」で「消極的な」意見まで出ましたが、さすがにそれは通りませんでした。

令和2年6月定例会 会期日程
https://www.city.azumino.nagano.jp/site/gikai/62029.html