安曇野市議会6月定例会 小林じゅん子の一般質問

~コロナ経済対策・支援策が必要とする人に届くために~

文部科学省のホームページより

Q1.コロナ経済対策・支援策が必要とする人に届くために

国、県の支援策も市独自の支援策も、市民にとっては「どうすれば使えるのか」という点では、同じとまどいを抱えているのではないでしょうか。市が直接の申請窓口になっていない場合でも、制度の周知や申請の相談は住民に身近な市の出番です。そこで、数ある新型コロナウイルス感染症対策の支援制度について、市の対応を聞きました。

Q1【小林質問】 持続化給付金は、コロナ感染症の影響で昨年より収入が減った中小企業等に最大200万円、フリーランスを含む個人事業者に最大100万円を上限に現金を支給する。制度の周知や申請の相談は住民に身近な市の出番。市の対応は。

【商工観光部長】 市の相談窓口では、必ず持続化給付金の説明をしている。申請は電子申請のみで、令和3年1月15日までの受付期間中に1回のみ申請可能。法人のほか個人事業主も対象で該当する範囲は広い。昨年事業を開始した人、売上げが一定期間に偏在する場合等も特例があるので、まずは市役所へ相談を。

【農林部長】 農林漁業者も対象。秋に向けて農産物の生産・出荷の最盛期だが、新型コロナの影響により、持続化給付金の対象になる事態も考えられ、JAと連携して周知を図る。全国農業協同組合中央会から、国の窓口とは別に、JAとして組合員の申請支援ができるようになった旨の通知が出ている。JAあづみとしては、高齢者やインターネット環境のない農業者の支援に取り組む方針を決定したと聞いている。

【小林質問】 持続化給付金は電子申請のみのため困っている人は多い。市役所に申請サポート会場を開設できないか。

【商工観光部長】 国では順次相談窓口を拡大していく予定と聞くので、商工会と連携しながら安曇野会場の招致に取り組んでいく。

【小林質問】 家計の急変による学費の不安に対応した相談も可能か。

【教育部長】国・県、学校独自の制度等さまざま用意されているので、まずは市役所へ相談を。

【小林質問】 今後コロナ感染の第2波、第3波が懸念される中で、自治体による支援として、燕市の「帰省を自粛する県外の学生を応援する施策」を参考に、安曇野市でできる学生支援策を検討してはどうか。

【政策部長】 燕市が実施したお米と布マスク送付の試みは、燕市への帰省自粛に協力した学生の皆さんにとって、大変ぬくもりを感じる取組であった思う。
この燕市の事例を、当市でも感染症対策の1つとして取り入れられるのではないかと考えている。
安曇野市の総合戦略の中で、Uターンの促進と安曇野ファンの拡大を施策として掲げているが、この取組によって地元を離れて暮らす学生の皆さんとのつながりが新たに構築できれば、今回のような非常時における速やかな支援も可能になるものと考える。現在、感染症対策は財政的にも人的にも負担増とはなっているが、今後、市における総合戦略との相乗効果も狙って検討していきたい。

【小林まとめ】 自宅を離れて県外へ進学した皆さんは、新型コロナ禍により新学期も始まらず、帰省もままならないなか、心細い思いをしていたことでしょう。燕市の学生支援は、遠方にいても置き去りにされていない、市民として大切にされている、ということを実感し不安の解消に役立つとても大切なことと思います。安曇野市のお米といえば「風さやか」、これを休校のため給食で使えなかった分を市が買い取って送る、というようなことも考えられるので、実現することを期待します。

Q2.体育館建設にアンケート 市民意向の再確認を
体育館建設に市民意向の再確認をコロナ対策の財源捻出や税収減を見越し、大型事業を中断する市も相次いでいます。コロナ危機が続くなか新総合体育館の建設は見直しなく進めるのでしょうか。コロナ危機が続くなか、新総合体育館を将来にわたって維持していく財政的余裕があるとは思えませんが・・・。この際、体育館建設に市民の意向調査を。

【小林質問】 コロナ危機が続く中、新総合体育館の建設は見直すべき。市民アンケートで市民の意向を確認しては。

【宮沢市長】 新型コロナの影響も心配されるが、この段階で市民アンケートを実施する考えはない。