安曇野市議会9月定例会 小林じゅん子の一般質問

~150年変わらない学校に発想転換・構造転換~

学校制度150年で記念展示~東京新聞HPより

9月定例会一般質問は、9月12日(月)、13日(火)、14日(水)の3日間です。

19人の議員が質問を行います。
私は14日(水)の最後の出番ということで、午後になることは間違いないですが、何時ごろになるかは定かでありません。時間に余裕をもって来ていただいて、前後の議員の質問を傍聴されるのもおすすめです。

 

インターネットでもライブ中継もありますから、アクセス可能なところで「ながら傍聴」もできます。これは!と思うところがあるかもしれませんよ。ぜひ一度お試しください。

今回は、150年変わらない学校に発想転換・構造転換と題して質問します。
このテーマを決めた後に気が付いたのですが、今年9月4日は「学制」公布150年にあたるんだそうです。みんなで考えてほしいテーマです。

(1)150年変わらない学校に発想転換・構造転換

「150年変わらない学校の構造」というのは、みんなで同じことを、同じペースで、同じようなやり方で、同質性の高い学年学級制の中で、出来合いの問いと答えを勉強するベルトコンベア型のシステムのこと(引用:苫野 一徳・哲学者、教育学者)。

150年前、明治政府は経済と軍事を発展させ国を強くするために国民の教育が急務と考え、教育制度に効率的な学年別の一斉授業を採用し今日に至っている。当初の教育目標は果たされたが、時代が変わり、社会が変わり、人々の意識や生活も変わってきたのに、150年前と変わらぬ学校システムでいいのか。不登校、いじめ、体罰、虐待、小1プロブレム、中一ギャップ、落ちこぼれ・吹きこぼれ、同調圧力、空気を読み合う人間関係等々、今日の学校で起こっている様々な問題は、「150年変わらない学校」の構造的な問題ととらえることができる。

安曇野市が目指す「たくましい安曇野の子ども」。その具体的な姿として、「自ら動く児童生徒」「学び続ける姿勢を持つ教師」「地域へ飛び出す学校」3つの重点を定めているが、これらの教育目標は「150年変わらない学校の構造」をそのままにしては、もはや実現困難と思われるので、安曇野市の学校の構造転換に取り組むことを提案する。
そこで、以下に質問する。

1、 「150年変わらない学校の構造」~みんなで同じことを、同じペースで、同じようなやり方で、同質性の高い学年学級制の中で、出来合いの問いと答えを勉強するベルトコンベア型のシステムについて、教育長の見解は
・不登校、いじめ、体罰、虐待、小1プロブレム、中一ギャップ、落ちこぼれ・吹きこぼれ、同調圧力、空気を読み合う人間関係等々、今日の学校で起こっている様々な問題と、「150年変わらない学校」の構造的な問題とがどうかかわっているか
・市の教育現場で「150年変わらない学校」の構造問題は認識されているか
・市の教育現場で「150年変わらない学校」の構造転換という発想や機運はあるか
等々の観点から答弁を。

2、 学校教育(公教育)の構造転換として、「みんな同じであるべきという発想の危うさに気付く」、「学びの個別化と協同化・プロジェクト化」、「探究をカリキュラムの中核に据える」、「通知表のためのテストをしない?通知表のない学校へ」等のへの取り組みについて。

3、 「150年変わらない学校の構造」が続く中で、学校が「できる」「できない」、あるいは「正しさ」だけを問われる場所になっていないか、二つの事例から問う。

令和4年安曇野市議会9月定例会の会期日程は次のとおりです。

インターネットでもライブ中継をおこなっています。