議会運営委員会で越前市と南砺市を視察(2)
~タブレット端末の導入について~
議員になったばかりのころ、自治六法と例規集を手渡されました。実に大部なもので、使いこなせるのか戸惑ったことを覚えています。議会で配布される議案書や予算書、その他膨大な資料の数々は、重く扱いにくく、必要な情報を探し出すにも手間がかかってたいへんでした。
2010年に「iPad」が登場したときは、「これだ!このタブレット型端末を使えば、重い議案書を持ち歩かずにすむ、資料を探しやすい、タブレットを持っていれば資料をいつでもどこでも見ることができる、市民の相談でも資料をすぐに取り出して見てもらうことができる、ペーパーレス化等の様々コスト削減、職員の労務負担軽減等々、早く使いたいと期待が高まったものです。
しかし、まだその頃はパソコンやインターネットに馴染みのない議員が多く、ベテラン議員や高齢の議員が「難しくてわからんから、自分たちが引退してから導入してくれ」というので、先送りになってきた経過があり、なかなかICT化は進みませんでした。この前の選挙で若手議員が増えたことを機に、タブレット端末を導入しようという議論は一気に進み、令和6年度導入の方向で市の事業実施計画に明記されるところまできました。
そこで、タブレット端末をいちはやく導入して成果をあげている南砺市議会を視察し、タブレット端末の実際の運用に向けて勉強することになりました。
視察日程 令和5年5月23日(火)
視察目的 タブレット端末を活用した議会運営について
視察内容
・タブレット端末を導入した目的と導入までの経緯
・どのような会議システムを導入したか~選定の理由
・導入に当たっての様々な検討事項
・タブレット端末の操作研修会の実際
・経費等の検討 ほか
《研修の成果と所感など》
・導入が決まった安曇野市議会、実際にどのような運用をしていくかということで、タブレット端末を導入して7年になる南砺市の視察は、私たちが知りたい・聞きたいことに具体的に答えてもらうことができ、たいへん有意義なものであった。
・タブレット端末で使用する会議システムは数種類あるが、南砺市議会で使っているタブレットを実際に使わせてもらったので、使い勝手などもわかり有難かった。安曇野市議会で導入する会議システム選定の参考になった。
・南砺市議会の議員の皆さんが、タブレット端末や会議システムの使い方に慣れて現在に至るまでの経過・変化についてもよくわかり、安曇野市議会での導入に対する不安を払拭することができた。