R6年度政策提言テーマは「移住定住の施策」(その3)

~視察報告 小田原市の移住定住促進施策~

小田原市の移住定住・特設サイト「オダワラボ」

総務環境委員会では、R6年度政策提言テーマを「移住定住の施策」とし、担当課と研究を重ねているところですが、7月23日(火)~24日(水)には東京、神奈川方面の3カ所を視察しました。

 

 

第2日目 神奈川県小田原市役所
1、視察日程 令和6年7月24日(水)午前9時55分~正午
2、視察目的
・オダワラボの導入経過と現状・課題・実績、移住施策の今後の取り組みについて
・移住定住サポーターの導入経過と役割、実績などについて
・空き家・空き店舗を活用した移住施策について

3、視察内容
小田原市の移住定住促進施策の取り組みについて
・市の概要、人口動態の分析から移住定住促進施策へどうつなげるか
・ブランディングとそのためのPR戦略、広告宣伝等々、小田原市の特徴を活かした移住定住促進施策

4、所  感
・首都圏に近くて仕事を変えずに移住できるところとして、自然豊かで程よく便利な田舎暮らしができるという、小田原への移住、小田原での暮らしをアピールすることがうまくいっている。一般的に大変なことと受け止められてしまう「移住」のイメージを変えることに成功している。
・移住後の支援策として、オンライングリーティング(外来語を使っているのも、若年層には受け入れられやすいのかも)や、移住サポーター、リファラル移住制度など、きめ細かい対応がされている。移住した人たちが交流人口、関係人口を増やすことにもつながり、さらなる移住につながっている。
・安曇野市の立地としては、小田原市とはちがって「(リモート勤務の可能性はあるにしても)仕事を変えずに移住できるところ」ではないが、移住定住促進の取り組みの方向性や、積極性な取り組み姿勢は大いに参考になった。

◎空き家、空き店舗の活用にあたって、小田原市では持ち主(家主)に修繕費用を助成しているという。空き家がたくさんある安曇野市なのに空き家バンクがあっても登録数が増えない。借りてもらえるように修繕が必要な場合は持ち主(家主)に助成があるとか、賃貸借契約でトラブルが発生した場合に市が仲裁に入る制度があるとか、空き家の持ち主の不安を解消するようなことができるといいのではないか。
また、定年退職後の高齢世代の移住を歓迎しない空気があるが、仕事を変えずに移住できるところではない安曇野市においては、むしろ徹底して「安曇野で○○○をやりたい」、「安曇野だからこそここで暮らしたい」等々の意欲や思いに寄り添った移住定住促進支援を考えたらどうか。60歳以上の方々の移住定住は、まちづくりの観点からしてもけっしてマイナスではない。