一般会計補正予算(第3号)賛成14:反対5で可決
~小林じゅん子は一般会計補正予算(第3号)に反対~
新型コロナワクチンの定期接種化にともなう予算や、北部学校給食センターの設備修繕費の予備費充用のあり方に問題があるので、以下のような反対の意見を述べて反対討論としました。
まず、新型コロナワクチンの定期接種化にともなう予算についてです。
厚生労働省のワクチン分科会はこの9月19日、今シーズンの定期接種で使う新型コロナウイルスワクチンについて、「レプリコン」という新しいタイプのワクチンを含む5製品の使用を決めました。しかし、この(レプリコン)自己増殖型ワクチンについては、その安全性が未だ確認されていないという事実や、遺伝子製剤の危険性・リスクに関する知見など、次々と明らかになっている状況です。
また、新型コロナ感染症の蔓延期の「特例臨時接種」が行われた期間に、厚労省が把握している副反応や後遺症の被害認定数ですが、総数6,088件、死亡認定は453件となっています。これは、新型コロナ以前の、全ワクチンの45年間の被害認定数3,522件、死亡認定151件と比べて、いかに多いかがわかるのですが、定期接種化に当たって「特例臨時接種」で使用された新型コロナワクチンメッセンジャーRNAワクチンの安全性について、厚労省の見解は示されていません。
にもかかわらず、予防接種法により、予防接種を提供する責任を負っている安曇野市が、「国の方針に基づき行う、ワクチンの安全性や有効性については、国の判断、専門機関に委ねられている」という腰の引けた姿勢です。安曇野市においても、mRNAワクチンで、死亡を含む健康被害が出ているので、その接種リスクもしっかり伝えた上で、接種するかしないか判断してもらうことが必要ですが、一斉通知で新型コロナワクチンの定期接種のお知らせをすることには非常に大きな不安を感じているところです。
不安ということでは、これまで新型コロナワクチンの接種経費は国庫支出金であったものが、今回の補正予算では雑入扱いになっており、ワクチン生産体制等緊急整備基金という基金管理団体から助成金として入ってくる形になっていること、これはいったい何を意味しているのでしょうか。新型コロナワクチンの定期接種化にあたっては、もう国は責任を持たないと言っているようでもあり、新型コロナワクチンの定期接種化にともなう予算には反対です。
もう1点、指摘しておきたいのは、北部学校給食センターの設備修繕費の予備費充用の問題です。予備費で施設修繕を行ったということは、緊急を要する事態だったと考えられるわけですが、実はそうではありませんでした。給湯器の配管や貯湯槽から数年間にわたって、断続的に黒色の粒状の異物が出る状況であったが、根本的な原因究明がされないまま、令和6年2月2日に調理釜で調理中に蛇口につけていた、異物除去のための不織布が外れて釜に落下するという事件があり、やっと何らかの対応をしなければいけないということで点検修理に動いたというのが、実態です。
問題は二つあって、一つは本来であれば、ヒートポンプ方式の電気給湯器は定期的な保守点検が必要であるのに、それを怠ったまま、有害性はない異物だと確認したとはいえ、根本的な解消策を講じないまま給食を提供してきたことです。もう一つは、本来必要な時期に修理が行われなかったことで、結果として緊急修理となり予備費を使うことになり、予備費対応した結果、不適切な施設管理が行われていたことが、補正予算の中では表にあらわれず、うやむやになっているので、この予備費充用は認められません。
以上、一般会計補正予算(第3号)について反対討論とします。