穂高地区に高層ホテルの建設計画が!
~計画変更、地下水調査を求める陳情書が議会へ~
3月議会に「穂高地区における高層ホテルの計画変更及び地下水調査の陳情書」が提出されました。経済建設委員会で審査しましたが、結論は出ず継続審査となりました。
陳情の内容は、貴重な景観への影響:高さ制限30mギリギリのホテルの建設は、北アルプスを望む田園風景とその景観を大きく損なう。安曇野わさびの存続への危機:工事により広範囲わたり地下水脈が断たれる恐れや、排水による水質汚染などの懸念がある。等々、深刻な結果を招くおそれがあるので、以下の2点について市行政に慎重な対応を求めています。
1、市は事業者に対して、地域住民が事業内容を理解し、不安を取り除けるよう十分な説明を行うよう要請すること
2、市は事業者に対して、地下水条例の基本理念に基づき、安曇野の地下水に悪影響が及ばないか調査するよう求めること
今回のホテル建設計画は、敷地面積5,788.19㎡、建物は鉄筋コンクリート造7階建てで、屋外広告物を含む最大高さは28.03mとなっています。都市計画法や安曇野市の適正な土地利用に関する条例により、建築物の用途の制限がありますが、ここは拠点市街区域になっていて、ホテル等の宿泊施設の立地は、基本的には可能な場所です。
しかし、陳情書にあるように地域住民のみなさんの景観をまもりたいという思いや、地下水保全への不安は私にも理解できるものです。市は関係する部局とも協議を行っており、今回の開発事業が景観条例を含め、その他関係法令等に適合していることを確認しているところですが、「その他関係法令等に適合しているか」については、安曇野市環境基本条例も検討の必要があると考えます。
○安曇野市環境基本条例には、事業者の責務として第6条 事業者は、基本理念に基づき、事業活動に伴って生ずる環境への負荷を減らし、公害の防止や自然環境の保全のために、必要な措置を自らの責任と負担において行わなければならない。また、事業者は、環境の保全と創造に取り組むとともに、市の行う環境保全のための施策に積極的に協力しなければならない。とあります。
これに則ってホテルの事業者が真摯に地下水や景観の保全のために動いてくれたならと願っているのですが・・・
関係する市民が立ち上がって、建設計画の変更と地下水調査を求める署名運動を展開しています。https://chng.it/fyNdWPLjPmからオンライン署名もできます。ご協力ください。