三川合流地点・明科町「あやめまつり」

にじますカップカヌースラローム大会は大盛況

 北アルプスの槍ヶ岳で分かれた水が、梓川と高瀬川となって安曇野の南と北を流れ下り再び一つに結ばれ犀川となる三川合流地点の明科町は、水辺の町、水郷の町です。6月中旬、梅雨の頃は明科のアヤメの一番美しい時期で、犀川沿いの龍門渕公園では「あやめまつり」が開かれ、多彩なイベントが行われまています。美しいアヤメの花を見に出掛けられた方も多いのではないでしょうか。
 友人がこの明科町の水辺の環境に惚れ込み、カヌーレースの運営に携わってきた関係で「一度は見においでよ」と言われていた「にじますカップカヌースラローム大会」に、今年やっと参加(といってもレースではなくお手伝いですが)することができました。それにしても、大会運営のボランティアの方々はみなお若い方々で、炎天下の中その働きぶりには本当に頭が下がりました。
 スラロームというのは、スキーで言ったら回転や大回転にあたる競技で、カヌーを漕ぎながら川の流れのあちこちに設けられたゲートをくぐったり、流れを遡りながらゲートを回転したりして、その時間を争う競技。今回は全国から150人以上の選手が集まり、大盛況でした。あどけなさの残る小学生から70歳を超えた貫禄あふれる方まで多彩な顔ぶれの選手が、これまたそれぞれに個性的にカヌーを操り次々と漕ぎ下ってきます。私は初めて見るカヌーのスラロームにすっかり引き込まれてしまいました。
 カヌーを通じて安曇野の自然とこの豊な川や水を愛する人たちが、こんなにもたくさんいて下さるという事を、心からありがたく思いました。犀川の悠々とした流れと行く水の美しさを改めて実感した一日でもありました。
 競技の合間には、龍門渕公園の「あやめまつり」の会場にも出掛け、煎茶道の師範が点ててくださった美味しいお茶をご馳走になったり、明科町会議員の皆さんが出店している「チャリティーすいとん汁」コーナーで、なつかしの味すいとんをいただいたりと、おなかの方も大満足でした。