穂高町議会9月定例会・一般質問(その一)

学校給食費の集金方法について

 今日の一般質問は、一言でいうと「実に低調なもの」でした。自分のことを棚にあげてエラソーなことを言うのは気が引けるのですが、私自身の反省も含めて言わせてもれば、議会における一般質問の体をなしていないものが多かったのです。「知らないことを聞くのが一般質問ではない」分からないことは、前もって調べておき、それをもとに行政側・町執行部を追求し、議論するのが一般質問。質問することにより、町の政策を見直させたり、変更させたり、新たな政策提案を受け入れさせたりするのが目的、それを忘れてはいけません。
◆以下は私の一般質問です(答弁を含めた報告は後日に)
 
(1)学校給食費の集金方法について
 穂高町では公共料金・税金などの口座振替を奨励しているにもかかわらず、学校給食費については、いまだ保護者が現金集金しているところがほとんどです。例外的に口座振替にしている北小学校も、便宜的な方法であり公共料金・税金などの口座振替とは違う形で行っています。
 多額の金銭を取り扱う不安から、口座振替の要望はかなり以前からありましたが、なかなか実現せず今日に至っております。北小で便宜的ながら口座振替になったのは8年前、その時保護者だった私は「これがキッカケで、他の学校でも口座振替が進むはず」と大いに期待したものです。当時、PTA 担当の先生は「現在は便宜的な方法でせざるを得ませんが、近いうちに他の学校も口座振替になりますから、そうなればJA口座だけでなくどこの金融機関からでも口座振替できるようになりますよ」と説明していたのに、その後いっこうに口座振替に変わる気配なく、ただただ歳月が流れました。
 そして昨年、私は議員となったことで給食センター運営委員会に関わることとなり、給食費の口座振替の問題に再び直面することになりました。そこで、口座振替が進まなかった理由が、次第にはっきりと見えてきました。主なものは3つあります。一つには、口座振替にすると滞納が増えるのではないかという心配。二つには、給食費は材料費そのものですから滞納が多くなると、即食材の購入に支障をきたし給食の献立や栄養価に響くという心配。三つには、現金集金は大変であっても、顔を合わせて集金することで保護者同士のコミュニケーションや地域の連携も深まるという教育的効果への期待です。ただしこの三つ目の理由は多分に建前論的で、その裏には「わが子が食べている、その給食費を保護者が払うのは当然の務め、どのような集金方法でもよいから毎月の給食費は耳を揃えて給食センターへ入れてもらえばそれでよい」との行政側の本音も感じ取れました。
 穂高町に限らずどこの自治体でも、公共料金・税金など、口座振替を奨励しています。給食費についても口座振替にしている自治体が多くなっています。「納付手続きの安全性、利便性と業務の簡素化及び納期内納付の促進を図るため、口座振替を推進する」という方針の穂高町ですから、学校給食費についても口座振替ができるよう早急に取り組むべきと考えます。
 口座振替にすると滞納が増えるのではないかという心配は、給食費に限らず公共料金・税金においても現実のものとしてどこにもあり、それぞれに対策を講じています。保護者はただ楽をしたいから、口座振替を望んでいるのではありません。集金の手間や多額の現金を預かる不安がなくなれば、保護者はその分、別の形でPTA活動や学校給食に関わることができるでしょう。
 この辺で、給食費の集金を学校や校長に委ねることをやめ、町の責任において、学校給食実施の主体である給食センタ−と保護者が協力して、直接納入できる口座振替にしていく考えはないか。