手ごわい勉強会

「議員と市民の勉強会」の準備

 11月の「議員と市民の勉強会」の準備をしています。議員の勉強会、研修会といっても、会場で居眠りしていても済んでしまうようなものが多い中で、この会は事前に宿題まで出る手ごわい勉強会です。だからこそ文字通り勉強になる、タメになる、チカラがつく、大変だけど楽しみな会なのです。
 今回の講座内容は、①ワークショップ「KJ法を体験する」②「取り組んでみたい一般質問」現状・データ集め・立論を実践的にシュミレーションする。③ワークショップ「議論の手法を身につける」議論とはなにか?〜論理的に話す基本・論理的説得力(立論・反論・同意・展開・深化など)のコツを体験する。④「論理の組み立て〜主張と反論の実践」相手を説得するための論理的な議論ができる力を身につける。⑤あなたのまちの議会改革 といつものことながら盛りだくさん。

 宿題の一つは④に関するもので、題して「立論・反論40日大バトル!」。講師が「あるテーマを決め、その正当性」を市の職員として主張、それに対して受講者である私が議員として反論する、このやりとりを勉強会までの40日間に3回行い、当日講座でその分析とまとめをするというものです。
 用意された3つのテーマから私が選んだのは《請願や陳情、各種請求などの市民の当然の権利行使に対する不当ないやがらせをなくし、公務員の本来の在り方を問う》、さてその内容はというと、【市民の要求】市内の民間企業に関する文書について市民10人が市の条例に従って公文書の情報公開を請求した。後日、請求人の一人が「この民間企業に近い人物から、『あんたは、市に公開請求して、一体、何が知りたい?!』といってきた。私たちが請求したことを外部に漏らしたのは許されない。妨害だ。」として市に抗議が来た。そして、A、上記事案の事実及び背景に関しての調査結果を回答すること B、当該関係者への措置の内容を明らかにすること C、今後の対応方針を明らかにすること の3点が、市に要求された。【市の対応】市は、後日、文書で回答した。Aに関して「調べたが、職員が漏らした事実はない。」Bに関して「漏らした職員がいないのだから、関係者への措置は何ら必要ない。」Cに関して「前項同様、特別な今後の対応は必要ない。」となっています。

 宿題は「この市民の要求『A、B、Cをできるだけより多く実現すること』を目的とする立論をして、市の対応を批判し、その誤り、不当、違法、矛盾などをついて論破せよ」という難しいもの。 この架空の○○市の回答に「そういうことなら、仕方ないか・・・」と思ってしまう私としては、「論破せよ」と言われてもなかなか反論など考えつかず、ずるずると提出期限の今日を迎えてしまいました。
 朝食もそこそこに、公文書公開条例や情報公開の手引書を読んだり、インターネットでこの件と似たような事例がないか検索してみたり。でも、調べたからといて反論がスイスイ書けるわけもなく、1時間2時間と時間ばかりが過ぎて行きます。やっと書けたと思って文字数を数えてみれば、1回の主張につき「最少800字、最大1300字以内」の最小にも足らない有様。何とかもう少し肉付けをして800字を超えるところまでもっていき、私なりに精一杯の反論が出来上がりました。講師へメールで送って、ほっと一息、時計を見れば何ともう午後3時近く。この調子で2回目、3回目と反論し続けられるのだろうか、架空の○○市の主張を変えさせ、追い込むことができるのだろうか・・・ とにかく、もっと勉強しなくては!