安曇野菜園の第6期上半期実績について

2009年5月31日 11時11分 | カテゴリー: 活動報告

売上達成率56%、改善計画見直すも具体性に欠け展望なし

 安曇野市議会では5月29日午後は第10回全員協議会でした。

 経営不振が続くトマト栽培第3セクター安曇野菜園・旧三郷ベジタブル第6期第1四半期(上半期)の生産・販売状況について、市側(会社側)から説明があった。08年9月~11月末の3ヶ月間(08年9月〜09年2月末の6ヶ月間)は、全品種とも計画売上量に達せず、とくに期待の高糖度新品種「安曇野ルビー」は22%(33.3%)にとどまった。安曇野菜園は期末まで売上増を努力するとしているが、経営改善計画の達成は困難と見られ、市は計画の下方修正もありうるとしている

 以上、2月10日発表の「第6期第1四半期実績」について報告した内容を、そっくりそのまま数値だけ差し替えればOKという、予測通りとはいえ「期待はずれ」の結果でした。()内が今回発表の上半期のデータです。「計画の下方修正もありうる」と言っていた通り、計画の目標値を下げた第一次中期経営改善計画書なるものまで一緒に出てきました
 そこには、「トマト生産方針を『省費用生産型』に転換することにより売上高及び経費を見直し、新たな経営目標を設定した」とあり、これまで売上5億円以上を目指したが達成できず、それでも経費はそれなりにかけているので、売上原価は高くなり利益が出ないという状況をやっと認めた形です。今後は、経費節減に努めるとともに自社の生産技術に見合った売上高(4億円前後)を目標値とするとして計画変更したのです。

 しかし、経営改善のために売上5億円を必要とする計画が、売上4億円で大丈夫とそうカンタンに言われてもにわかに信じがたく、説明を聞くだけではよく分りませんでした。11期までの目標損益計算書を見ても、累積赤字を減らしつつ何とかなっていく=数字の辻褄は合っているのが不思議。
 でも、よく見ると、やっぱり(ダメじゃないか)ということがちゃんと書いてありました。「なお、長野県農業開発公社から取得する予定の土地につきましては、同公社との契約により平成25年まで取得期限を延長いたしました。今後、土地取得のための資金繰の見通しが立つ時点で資金計画に含めてまいります。」と、やけに丁寧な言い回しで書いていますが、この土地取得には1億7,000万円ほど必要ですから「資金繰の見通しが立つ時点で資金計画に含める」なんて呑気に言っていられる金額ではないのです。資金繰の見通しが立たないから改善計画の見直しから外してごまかしたということです。「ちゃんと書いてあるから、ごまかしてはいない」と言いたいのでしょうか。ひどいものです。

 もっとひどかったのは、菜園専務取締役がわたしの質問に答えて「経営のことは会社に任せておけ」と言い放ったこと。会社に任せていたから、こんなにひどくなってしまったのに、このまま任せておけるわけがありません。
 安曇野菜園は市が出資した第3セクターですから、安曇野市は株主、安曇野市民も株主です。株主は間接的にではあれ経営に参加することができます。だからこそ、市民の代表である議会に報告・説明に来たのではないですか。
 最初からこんな「捨て台詞」で始まった報告は言い訳に終始し、将来への具体的な見通しが持てるものは何一つ無く、まったく緊張感に欠けたものでした。

 以下、詳しい報告をするためには疑問点が多過ぎるので、とりあえず気になった点だけいくつかあげておきます。

◆半期の正規品の売上は1億5903万1000円(対計画比56.49%)にとどまったものの、LPGの節減と単価が下がったことで経費が抑えられ、結果3879万5000円の黒字になっていました。この黒字も期末(8月)には633万円に減る見込み。やっぱり赤字ということにならなければいいが。
 黒字といっても、その内容はお話しになりません。相変わらず栽培技術は向上せず、やれ天候がどうの、病気が出た、カビが生えたのと、開業6年目にして、栽培技術はまだ試行錯誤の状態か。計画の半分ぐらいしか生産できず、味もよくない。(栽培の責任者も「味がまばらな時があった、バラつきがあることは認める」と発言)1パック398円もするトマト、一度は食べてみても、それがたまたま不味かったら二度と買ってもらえないのではないか。

◆ガスの節減ばかりを強調していましたが、そのために温度管理がうまくいかなかったことはないのか。
 それに関連して、無責任極まる菜園専務の発言があったので、ここにしっかと記しておきます。「温室栽培といえども天候のリスク、病虫害のリスクはある。計画通りに収穫が上がるものではない。」これだけなら、至極当たり前のことでどこが無責任なのと思われるかもしれませんが、この人は三郷村農林商工課長だった当時、「温室栽培だから天候や病虫害の影響が少なく、通年栽培で収益多く安定的な経営ができる。」と言って積極的にこの事業を進めたのです。それが今になって、あまりに調子のいい物言いではありませんか。

◆あともう一つだけ、長期借入2000万円増加が気になっています。「運転資金である・・・」と要領を得ない説明だったので、運転資金なら短期借入でやるのでは?長期借入で運転資金2000万円をこの会社に融資してくれる銀行があるの?もしかして、あの「禁じ手」を使ったのではないかと・・・ これは週明けにさっそく確認してみようと思っています。