議案質疑の一日

議案質疑は重要な仕事、的確な質疑を

傍聴席からも議員名が見えるようになった表札
傍聴席からも議員名が見えるようになった表札
 「意見はいいので質疑をしてください」「要望、お願いは控えてください」と議長の声が幾度となく議場に響き渡る。「オイオイ、演説はやめろや!」「質疑だぞ、早くきけ!」とあちこちからヤジも飛ぶ。なにやら騒然とする場面もあって、「質疑」とは何ぞやと考えてしまいました。

 質疑=疑義を質す、簡単に言えば質問することですが、議会における質問は単に「知らないことをきく」のでないことは言うまでもなく、もう一つルールがあって、質疑は原則として「自己の意見を入れないこと」になっているのです。
 自分の考えを入れずに質問するというと難しそうに聞こえますが、「これこれこういう事実がありますが・・・」と根拠やデータを示して質疑すればよいのです。ただし、いくら根拠をやデータだといっても、ダラダラしゃべっていると「自己の意見」を「演説」しているように聞こえてしまうので、端的に行うのがポイント。

 5日の本会議で議案質疑・予算質疑を行ったのは、わたしも含めて6名。一般質問をする議員が18名いるのに比べて、なんと少ないこと。安曇野市の1年間の予算が決まるという時に、なんの質疑もしないというのでは、議会のチェック機能は果たせないのではないでしょうか。

 合併前の旧町村議会では、4年の任期中に一度も一般質問をしない議員がいたようですが、市議会になってからは流石にそんな議員はいません。でも、一度も議案質疑したことがないという議員は意外にも多いのです。これは、議員としてもったいない、残念だと思います。