委員会条例の改正について充分な議論を求める申し入れ

2015年10月15日 01時20分 | カテゴリー: 議会報告

「議長諮問事項について」と題された不可解な文書

~多数会派が数にものを言わせるやり方は議会ではない~

 9月28日の9月定例会最終日に急遽「安曇野市議会委員会条例の一部を改正する条例」の議員提案があり、採決の結果、賛成多数(反対は4人)で可決となりました。
 一部改正の内容は、これまで4つあった常任委員会を3つにするというもの。それに伴い各委員会の名称や所管事項も変わります。議会運営の根幹に関わる重要な内容といえます。
 反対した4人はいずれも無所属議員。この4人は、9月18日に「委員会条例の改正について充分な議論を求める申し入れ」を行っており、まずはその申し入れのことから書きます。

 

2015年9月18日

安曇野市議会議長 宮 下 明 博 様
議会運営委員長  小松 洋一郎 様

        安曇野市議会議員 荻原勝昭 小林純子 林 孝彦 増田望三郎

      
            委員会条例の改正について充分な議論を求める申し入れ

 年8月24日開催の議会運営委員会で、4点の改革案が提示され会派代表者会議で意見の集約を図り、本9月定例会で委員会条例の改正まで行いたいとの宮下議長の意向が表明されたと聞きました。
私たち無所属議員4名は、会派代表者会議に正式な代表者として参加することを許されず、オブザーバー出席(荻原勝昭議員)が認められているだけですので、これら改革案に関する議論には、そもそも賛否の意思表示ができません。
 そこで、以下のように申し入れます。

1、 今回の改革案はいずれも重要な内容であり、特に常任委員会の改組や予算・決算委員会設置に関しては、1カ月足らずの期間では十分に議論することもできず、それで委員会条例の改正まで決めてしまうことには無理がある。じっくりと議論し、次の改選時までに結論を出すことを目標に進めたほうがよい。

2、 議会運営そのものに関わって全議員に影響が及ぶことであるから、議運だけで決めてしまってよいものか。議運はそういったことの決定機関ではない。全協で全員が納得するところまで議論を深めて決めていくほうがよい。そのプロセスこそが民主主義であり、大切にしなければならない。

3、 議会を運営するルールを変えることであるから、可能な限り全会一致で決めていくよう努めることが必要ではないか。多数決で議会のルールを決めていくなら、議会の公平性は危うくなってしまう。少数意見を最大限に尊重した冷静な議論が大前提である。

以上、速やかに再検討されますようお願いいたします。

 委員会条例の改正など議会を運営するルールを変えるについては、可能な限り全会一致で決めていくよう努めることが必要です。法律で決まっていることではないですが、議会の良識であり、また民主主義の基本姿勢とされています。充分な議論もせず多数決で議会のルールを決めていくなら、議会の公平性は危うくなってしまいますから、少数意見を最大限に尊重した冷静な議論を大前提としているのです。

 ところが、今回は、この「少数意見を最大限に尊重した冷静な議論」が、議会としてほとんどなされなかった。委員会条例の改正(4常任委員会を3常任委員会にする)について議運の議題に上げて議論した経過も、これまたほとんどありませんでした(注1)。
 「4常任委員会を3常任委員会に」という提案は1年半ほど前の議運でありましたが、それも単に話題になっただけで、議長の諮問があったわけでもありません。それから現在に至るまで、調査研究、議論した形跡もありません。それが、突然に今定例会で条例改正しようというのですから、わけがわかりませんでした。

 9月定例会開会直前の8月25日の議会全員協議会(全協)でのこと、議運委員長から「会派で検討し意見集約するように」と報告、説明があり、ここで始めて関連する事務局案が出てきて、この問題が議会全体の課題として認識されたのです。議長からは「今9月議会で改正案を提出したい」との意向(まるで「ツルの一声」)までもが示され、こうなると無所属の4議員以外からは異論なく、会派での検討・意見集約へと流れるがごと進められました。
 9月18日に上記のような申し入れをしたわけですが、議長の意向を無批判に汲もうとする議員(会派)が多く、残念ながら私たちの申し入れは実を結ぶことはありませんでした。
 ここで強調しておきたいのは、「4常任委員会を3常任委員会にする」ことに反対しているのではなく、議会としての充分な議論もなく、あたかも議長の「ツルの一声」で決まってしまうような議会運営(注2)に異議ありということなのです。そんなやり方で重要な条例改正など出来るわけがないということです。

 しかし、残念ながら9月28日の9月議会最終日には、各会派の代表者の連名で「安曇野市議会委員会条例の一部を改正する条例」議案が提出され、冒頭に記した通り「安曇野市議会委員会条例の一部を改正する条例」は可決・成立したのでした。

(注1)無所属議員4人の代表として議会運営委員会(議運)の委員となっている荻原勝昭議員の証言によるものです。加えて、私もできる限り議運の傍聴をしてきたので、傍聴した記憶において、委員会条例の改正(4常任委員会を3常任委員会にする)について、議運の議題に上げて議論した経過はありませんでした。念のために議事録を調べてみたところ、委員会数について話題となったのは平成26年1月10日の議運でした。その次に委員会数について出てきたのは同年10月3日で、この時に初めて議長から委員会数4から3へ減らすことの検討が提案されていました。そしてその次が今年の2月13日で、そのほかに開催された議運で委員会数4から3への変更によるメリット・デメリット等について調査研究、議論した記録はありませんでした。

(注2)常任委員会の数を減らすこと等について、議長は議運に対して諮問していなかったにもかかわらず、9月28日の9月議会最終日に突然、「議長は口頭で諮問していたので、4常任委員会を3常任委員会に再編することを議運として決定した」(9月24日付け)という文書が配布されたのです。
 この9月24日の議運も私は傍聴しましたが、議長が口頭で諮問したので議運で決定したというような話はいっさいありませんでした。いったいどこでそんなことが決まったのでしょうか。デタラメなやり方です。