あっけなく終了した改選後初の12月定例議会

~副市長人事案の提出は延期に、核兵器禁止条約への参加を求める意見書を可決~
市民タイムス記事2017年12月20日(クリックすると拡大します)

市民タイムス記事2017年12月20日

昨日12月19日、改選後初めての定例議会が終了しました。議案が少なかったこともあって、何の波乱もなく、午前10時に始まった最終日の本会議は2時間足らずで終了となりました。

核兵器禁止条約への参加を求める意見書は、共産党の猪狩久美子議員が呼び掛け、井出議員、増田議員、小林じゅん子が賛同者となり議員提案したものです。各会派に賛同を呼び掛ける段階では、「(条約に署名)批准」という文言があれば賛成できない」という意見や、「この時期でなく、まだ先でもいいのではないか」という(どういう時期ならいいのか)意味不明な態度の議員もおり、意見書の可決が危ぶまれる状況でした。最終的には、松本市議会が一足先に、同様の意見書を「条約への参加」という表現を以って全会一致で可決したことを考慮して、意見書案から「批准」という言葉を外し、「条約への参加」という表現に変えて提案しました。

「条約への参加」ということは「条約に署名し批准」することと同じではないか、と言われればその通りなので、「核の傘に護られている日本が署名・批准を行うべきでない」という考えが覆るとも思われず・・・。全会一致どころか、意見書案に質疑や反論が続出し、否決されるかもしれない。いや、むしろ、議論白熱した方がいいのではという思いから、提案側の私としては賛成討論を準備して審議に臨みました。結果は、質疑も討論もなくすんなり可決となり安堵したものの、もの足りなさを感じた一件でした。

さて、次は注目の副市長人事です。12月定例議会最終日の19日朝、市民タイムスに「副市長に中山栄樹氏~人事案きょう市会提出」という見出しをみつけ、「そうか、やっぱり、昨日の夕方『明日の本会議前9時15分から、全員協議会をお願いします』と連絡が入ったのは、副市長の件だったのね」、「思ったより早く副市長が決まりそうでよかったわ」と、ほっとした思いで市役所へ向かいました。

ところが、これは今朝20日の市民タイムス報道でご存知のみなさんも多いかと思いますが、副市長人事案提出せず~宮澤市長 市会で「熟慮中」(という見出しのように)になってしまったのでした。

昨日19日の本会議前の全員協議会では、宮澤市長から副市長選任について要領を得ない話があり、期待していた副市長人事案の提出は先送りと見えたので、思い切って私は発言しました。「市民タイムスの記事が誤報なのか?それとも、議会へ説明する前に報道されてしまったので、議会軽視になるのではと心配されているのか。そんなことで議会がとやかく言うとは思われないので、市民のためにも一日も早く副市長を選任していただきたい」と。すかさず、ある議員から「議案の提出権は市長にあるので、お任せしましょう」という発言があり、宮澤市長からお答えはいただけませんでした。

副市長の選任(当時は助役でしたが)では、初代平林市長が議会に説明する前に新聞報道されてしまい、当時の市議会から「議会軽視」だと責められたことがあり、宮澤新市長も「議会軽視」にならないようにと、かなり気を使って副市長人事を進めてきたと思われます。

過去のホームページから、その様子がわかりますので、興味のある方はご覧ください。

2005年12月30日
幻の「反対討論」
~ただ1人小林じゅん子は助役選任同意議案に反対~
http://junko.voicejapan.net/blog/2005/12/30/3730/

2009年11月16日
平成21年安曇野市議会第3回臨時会(その2)
~人事案件は質疑なし・討論なしで採決~
http://junko.voicejapan.net/blog/2009/11/16/3519/

新聞報道は情報収集に努め一刻も早く人々に伝えるのが使命。副市長人事案が議会説明前に新聞に出てしまったとしても、市長自らが意図的に情報提供したのでなければ、「議会軽視」になるわけがありません。とにもかくにも、残念なことになってしまいました。なんとか年内に臨時議会を召集してもらって、副市長の選任をお願いしたいものです。