平成21年安曇野市議会第3回臨時会(その2)

人事案件は質疑なし・討論なしで採決

 4年前の助役(副市長)選任をめぐっては、西山氏を助役にという人事案が議会に報告される前に新聞に出てしまい、「議会軽視」だと一騒動ありました。(これは市長が「議会軽視」で新聞に情報を提供したわけではなく、どこかから漏れてしまった「脇が甘かった」という弁明がありました。

その時のことは、2005年12月22日の活動報告〜幻の「反対討論」〜ただ1人小林じゅん子は助役選任同意議案に反対をご覧ください。)
今回の副市長人事について、宮澤新市長は「議会軽視」にならないようにと、かなり気を使っているのが、言葉の端々から伝わってきました。4年前のように、だれが副市長になるのか事前にわかってしまったら、「議会軽視」と責められるだけでなく、人事案そのものに反対する議員も出てきて厄介なことになるかもしれない、そんな心配もあったのではないでしょうか。

副市長選任の議案を提出する直前の全員協議会で、村上広志氏を副市長にという説明があり、「ええーっ?!合併前の豊科町長が副市長だなんて・・・」という空気が一瞬流れたように思われましたが(そう感じたのは私だけかもしれませんが)、なんの異論も出ませんでした。

今回の副市長人事は、新市庁舎や一般廃棄物最終処分場の建設にあたって、旧豊科町の町長の影響力に期待しているようでもあり、旧穂高町長だった平林市政を一掃する狙いも感じられます。私には、市長の都合優先でまとめた人事としか思えなかったので、一言モノ申したい気持ちでしたが、瞬時に考えをまとめることもできず見送りしてしまいました。

それでも、本会議では起立採決をするはずだから、副市長人事には反対の意思表示で起立せずにいようと決めていたのですが、簡易採決(議長が「ご異議ございませんか?」と問い、「異議なし」の声で可決となる)だったので、不意を突かれたかたちで「異議あり!」と叫ぶこともできず、副市長の選任に同意したことになってしまいました。

「人事案件については、質疑や討論を省略することになっているので、せめて意思表示がハッキリできるよう起立採決にしていただきたい」と議長に要望しましたが、受け入れられませんでした。

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