2024年度の安曇野市一般会計当初予算に反対する

~これは見逃せないと考えた2点について反対討論~

会計年度任用職員の任用のあり方が市政運営に大きな課題となっていますが、その解決に向けた道筋が見えないなど、いくつか問題を含んだ予算であるため反対しました。
以下、小林じゅん子の反対討論です。

 

 

 

 

議案第24号、令和6年度安曇野市一般会計予算について、いくつか反対の理由を述べ、討論とします。
まず、会計年度任用職員の任用のあり方についてです。これは、市政運営に大きな課題となっていますが、その解決に向けた道筋が見えないので、予算の面からも大きな問題だといえます。会計年度任用職員制度に変わって5年。フルタイム任用の職員が一人もいない状況は変わっていません。

フルタイム任用では退職手当を支払わなければならないなどコストが増えるため、1日の勤務時間を15分だけ短いパートタイム任用にしているのではないかと思われるような状況が続いています。総務省は財政上の制約を理由に勤務時間を短くすることは不適切と、具体的な業務内容や時間外勤務の有無等、実態把握して、必要に応じフルタイムでの任用を含め、見直しの検討を行うことを求めています。

安曇野市では、専門性の高い仕事、それも女性が多い職種について、会計年度任用職員に求めている実態がありますが、非正規公務員の能力、経験や専門性は、今や住民サービスの維持に欠かせません。その職が必要かどうかを検討すれば、ほとんどの職は会計年度任用職員制度の範疇外になると思います。継続して必要とされる職について、会計年度で任用を限るのではなく、一般の労働法制にある「無期転換権」の導入などの、安心して業務にあたれるような制度設計を検討していかないと、職員はもとより安曇野市民にとってもよいことはありません。

もう1点は、安曇野の里管理運営事業です。安曇野の里は、ビレッジ安曇野やプラザ安曇野、ガラス工房等々、元々の事業のコンセプトやそれぞれ性格の異なる複数の施設からなっており、豊科開発公社はそれらの運営を担うために設立された第三セクターです。旧豊科町から引き継いだ市の出資法人ですから、当然のことながら、地域に役立つまちづくりに資する第三セクターとしての役割があったはずです。

ところが、安曇野市に合併し、指定管理者制度が導入されてもなお、旧豊科町の地域性が重視され、そこにコロナ禍が襲い、いよいよ経営のほころびが露呈することとなりました。三セク豊科開発公社を存続させるために、安曇野の里管理運営事業が続けられているような、本末転倒の状況が見えてきました。これ以上、豊科開発公社も安曇野の里も漫然として存続させることは許されないと考えます。

以上、2点を指摘して2024年度安曇野市一般会計予算に対する反対討論とします。

◆安曇野市一般会計当初予算の概要はこちらからご覧いただけます。
https://www.city.azumino.nagano.jp/uploaded/attachment/63272.pdf