地方議会研修会 in 長野県飯綱町「住民とともに地域課題を解決する議会へ」

~マニフェスト大賞グランプリ受賞の寺島渉・前飯綱町議会議長に学ぶ~

ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟のホームページより

ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟主催の地方議会研修会に参加しました。学びの多い研修で、「これ、やってみたい」「これなら出来そう」と、前向きな気持ちになり、意欲的になっている自分の姿がありました。

思い起こせば町会議員になって3年目のこと、合併後の市議選を目指していた私は、2005年5月22日、「ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟結成大会」に参加するため、東京ビッグサイトにいました。創立メンバーの一人になったというわけです。

しかし、安曇野市議会議員となって、議会のチェック機能とともに政策提案力を発揮しようと張りきるも、「会派を組まない」、「市民派(反市長派との誤解)」、「ネットで情報発信している」等々が障害?となり、政策提案に向けて議会内での協力態勢を作ることができず。

そうこうするうち10年以上が経過し、議会力、政策提案力の向上に努力する議員の姿が、少しづつ見えてきたこの頃ではあります。ちょうどそんなとき、地方議会研修会 in 長野県飯綱町「住民とともに地域課題を解決する議会へ」は、実にタイムリーな研修でした。

《プログラム 2018年5月17日》
13:00~13:45【基調講演】
「地方議会から日本を変える」北川正恭 早稲田大学名誉教授

13:45~14:15【特別講演】
「『住民自治の根幹』としての議会へ」寺島渉 前飯綱町議会議長
*マニフェスト大賞グランプリ受賞

14:30~15:00【先進事例報告】
「高校生との交流事業 から請願採択へ」上條俊道 松本市議会議長
*マニフェスト大賞ノミネート

「議会独自の人口減少要因分析と政策提言」木村英雄 箕輪町議会議長
*マニフェスト大賞ノミネート

15:15~17:00【ダイアログ】
1.議会モニター・政策サポーター制度の可能性
2. 具体的な地域課題解決の成果と課題
3. 議員のなり手不足解消と新たな地方議会像

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《まとめ》
○議会は追認機関から脱し、その政策立案能力を高めようとする「議員の意識改革」があって、初めて本物の議会改革となる。当選することが目標の議員から、議会の権限と役割を知り責任を果たす議員への変革のためには、議会への住民参加をイヤがらずに進めること。「議会の見える化」によって「風通しのいい議会」にしていくことが重要。

○今回の事例研究で取り上げられた議会では、議長の在任期間がそれなりに長く、議会改革に取り組む姿勢は議長のリーダーシップに現れていると感じた。議長ポストを分け合うといった議会(議員)の都合ではなく、市民のための議長選挙でなければいけない。議長選挙から始まる議会改革ということでは、会派を組む前に議長選挙をもってくるとか、会派制そのものの見直しも含め、安曇野市議会としても考えていきたい。

※関連記事
町村合併後の市民型選挙の実現に向けて
http://junko.voicejapan.net/blog/2005/05/29/3801/