無所属議員6名が新たに会派を結成「無所属連合」

会派を組まないことの不利益を避けるために結成した会派

 本日6月1日朝、6月定例議会が開会する前に、無所属議員6名が新たに結成した会派「無所属連合」の届け出を議長にしました。
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会派名:無所属連合
構成員:荻原勝昭(代表)、吉田満男(副代表) 小林純子(会計責任者)
     相田登美枝 内川集雄 山地重雄

《基本的な立場》
無所属連合は、会派を組まないことの不利益を避けるために結成した会派である。
無所属連合の構成員は、会派を名乗って選挙された議員ではないので、会派拘束はいっさいしない。(議長選挙などにも会派としての関与はいっさいしない)

《基本的な理念》
無所属連合は、地方自治の本旨と民主主義の理念に基づいて活動し、安曇野市政の進展と市民生活の向上に寄与することをめざす。
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 そもそも「会派」とは何ぞや?
 「同じ意見・政策などを持つ議員の集まり」、「政策集団」とでも言いましょうか。「市議会なんだから当然会派制」みたいな話をする議員が多いのですが、実は明確な規定はありません。自治法にも会議規則にも「会派制」は出てきません。にもかかわらず、「会派制」にこだわる議員が多い。
 なぜか?それはもう、皆さんよくご存知と思います。議長・副議長のポスト争いに会派の勢力と拘束力が大きく関わるからです。ポスト争いには興味ないという議員でも「寄らば大樹の陰」「一人では何もできない」という発想で会派へ流れるというのが実態。

 その結果どうなるかというと、会派制をとる議会では「各委員会の構成は、会派の規模に応じて割り当てる(無所属議員は後回し)」、「議会運営委員会には会派から委員を出す(無所属議員は委員になれない)」、「会派内で一般質問の持ち時間の調整ができる(無所属議員は調整できない)」など、会派が有利になるような形になっており、会派に属さない議員は不利な立場に置かれる場合が多いのです。

 議会を構成している議員は、権力と権限を持ち、法的に対等・平等で、議会の中ではいかなる差別も受けないことになっているはずなのに・・・ 政策集団である会派が、「数の論理」にモノを言わせたり、「各委員会の構成や役職などの調整機能」が主であるとするならば、おかしな話ではないでしょうか。

 私が考えている「会派」は、市民にとって良い政策の実現に向けて集まった集団であり、その政策実現・課題解決に向けて調査研究・勉強することを基本とし、一人ひとりの議員の考えが尊重され、会派拘束といった数の論理で支配しないこと。そんな私が望んでいた形の、それに近い会派を、今日、立ち上げることができました。

 「最大野党会派ができたらしいぞ!」
 「野党じゃないだろ、庁舎建設賛成議員も2人いるぞ!」
 「あんな会派は烏合の衆だ!」
 さっそくに、いろいろな反響が聞こえてきました。