昨年の9月定例会に提出された三郷堆肥センター(第3セクター三郷農業開発公社が運営)の決算書を見たとき、補助金もらっていても1,500万円を超える赤字と800万円もの修繕費に驚きました。さらに市の補正予算に屋根の修繕費250万円という金額が出てきて、二度ビックリ。質疑で問題点を指摘しましたが、「これは大変だ」と気付いた議員は多くはなかったように思います。
その後、出資法人あり方検討専門委員会の調査が進み、報告書で厳しく指摘されたこともあり、事の重大性がやっと認識されるようになりました。一般質問で取り上げる議員もあり、注目されます。
以下は私が行った質疑の内容です。これに対する答弁は、市民タイムスに報道された以上のものはなく、一応「反省するところもある」とは言いながら、まったく危機感の感じられないものでした。
◆三郷堆肥センターの施設・設備改修費について
三郷堆肥センターは平成13 年7月に設立されているが、施設・設備は、これまで耐用年数に満たないにもかかわらず、毎年多額の修繕費を費やしている。公社の予算はもちろんのこと、市の一般財源からも多額の支出をしてきた。
そのうえにまた施設修繕費や改修費など7,000万円もの予算計上している。
なぜ、これほどまでに修繕費や改修費がかさむのか。
その原因と対策についてきちんとした説明を。
昨年の9月議会での質疑や先日の補正予算についての質疑で、部長の答弁は「搬入される糞尿の水分調整が不十分のため、結露やアンモニアが過剰に発生し機械の腐食を促進すること」にはまったくふれていなかった。度重なる修理の原因がわかっているのに、明らかにしなかった。
(財)畜産環境整備機構の調査には「酪農家からの水分調整施設が3箇所あり、約1ヶ月間予備調整施設にて、オガ粉、モミガラの副資材にて水分調整を行うなど、上手くいっている」と実態とはかけ離れた回答をしている。利用畜産農家に対して、定められた水分量となっているかを常に監視し、指導すべき責任があるにもかかわらず、ちゃんとやってこなかった。
出資法人あり方検討専門委員会では、経営改善策を早急に策定し、経営システムの再構築を図るべきであると提言している。7,000万円もの予算要求する前に、経営改善策の検討が必要ではないか。