9月1日に平林町長と面談した時も、5日の議会全員協議会でも、そして議会最終日の閉会の挨拶でも「議員提案には疑問だが、住民からの要望なら大賛成」という趣旨の発言がありました。その発言の裏付けとなるような文書が手に入りました。第9回安曇野地域任意合併協議会の議事録です。(任協のホームページでも近々に公開されるはずです)冒頭の挨拶で平林町長は述べています。
「住民の皆さんから選出されました議員さんによって構成されております議会というものは、地方公共団体の重要な意思決定機関であると思っております」「各町村の議会というものを当協議会といたしましては、一番尊重すべきであると私は考えておるところであります」「大切なことは住民投票で決めるといったことになりますと、議会の立場というものが何故にあるのかというような問題にも関わってくるわけであります」等々・・・ こういった意見への反論は9月22日の私の活動報告に書いた通り。議会を傍聴した何人かの住民の方々からも「すべてを議会に委任しているつもりはない」「合併問題については選挙公約にも挙げていない議員がほとんど、それなのに委任されていると強弁する姿を見ると、住民をバカにしているのかと言いたくなる」などご意見がありました。
もう一つ気になる平林町長の発言としては、「昨今、その住民投票という言葉だけが一人歩きしてしてしまっているという傾向があるんじゃなかろうかなと思います」というものです。これに関連しては、他の場面ですが「住民投票、住民投票と流行り病のように言っているが」とか「選挙公約であげているから住民投票を提案するなんてのは安易、言葉を弄んではダメですよ」といった意味不明のこともおっしゃっています。住民投票に対して”言葉だけが一人歩き”、”流行り病”、”言葉を弄ぶ”といったマイナスの捉え方しかしていないのです。
住民投票は、地方自治法で定められた住民の権利です。その権利に対して、このようなマイナス評価をする平林町長が「住民からの要望なら大賛成」と言っているのも理解に苦しみます。
平林町長が住民投票に慎重な理由は、これらの言葉とはちがう別のところにあるのかもしれません。