一般質問と同じくらいの熱意をもって質疑したい
~一般質問に比べて質疑する議員はなぜか少ない~
「質疑」というのは、議案について疑問の点を問いただしたり、不明な点について説明を求めることです。簡単に言えば質問することですが、議会における質問は単に「知らないことをきく」のでないことは言うまでもなく、もう一つルールがあって、質疑は原則として「自己の意見を入れないこと」になっています。
自己の意見をしゃべっていいとなると、ついつい賛成だの反対だの「討論」のような内容になってしまい、疑問点を問い質すことから離れてしまいがちだからです。また、一人の議員が一つの議案に質疑できるのは、3 回までとなっています。これは、無制限に質疑を繰り返すことで、効率的な議事進行ができなくなるおそれがあるからです。(議長裁量で3回以上許される議会もあるようですが)
昨日は議案質疑・予算質疑の通告の締め切り日でしたが、通告した議員は8名。一般質問する議員が19名いるのに比べて、半分以下。安曇野市の1年間の予算が決まるという時に、質疑の一つもないというのでは、議会のチェック機能は果たせないのではないでしょうか。
以下の6件について、小林純子は質疑します。
◆議案第39号 平成28年度安曇野市一般会計予算
2款 総務費 1項 総務管理費 5目 財産管理費 14ページ契約管理費
・現在市に何件の長期継続契約があり、その総額はいくらか。
・予算書では読み取れない将来負担とも言える既締結の長期継続契約について、
期間・額・内容・相手方等の一覧の提示と、その概要の説明を求める。
2款 総務費 1項 総務管理費 6目 企画費 16ページ行政改革
・指定管理者の選定に当たり、多様な事業者の参入を促し、公平性を確保するため、公
募による選定が増えてきたが、公募の方法についての研究・検討はなされているか。
6款 農林水産業費 2項 林業費 1目 林業振興費 190ページ
・安曇野市として、ここ数年展開してきた松くい虫被害対策事業の成果と課題をふまえ
た、新たな取り組みについて。
8款 土木費 4項 都市計画費 1目 都市計画総務費 235ページ
・土地利用審議会のあり方について。非公開の審議会で、はたして公正性が保たれるのか。
◆議案第15号 安曇野市三郷トマト栽培施設条例を廃止する条例
・三郷トマト栽培施設は「公の施設」ではない、という第三者委員会の判断を、市はど
のように受け止め理解し、安曇野市三郷トマト栽培施設条例を廃止するに至ったか。
◆議案第53号 市有財産の処分について(安曇野市三郷トマト栽培施設)
・三郷トマト栽培施設の譲与に至った経過と、そこから得た教訓について。