日曜日の朝、ゆっくり新聞に目を通すのが楽しみ。なのに、今朝は実に不愉快。広報ほたか4月号と任意合併協議会だより15号の合併関連記事が、あまりにもお粗末だったからです。
広報ほたか4月号の2Pから5Pの内容は、17日18日に役場職員全員を動員し配布した資料のうちの1枚とまったく同じもの。カラー刷りでレイアウトを工夫している点は、より合併へのアピール度が増していると言えなくもないですが・・・ いずれにしろ、こうして広報に載せるのであれば、わざわざ職員を使って戸別配布させることはないではないか。内容についても、13日の「合併特集を読み解く学習会」で直接町の担当者に問題点を指摘しておいたのだから、それを反映させ修正したものであれば、広報に載せる価値もありますが、これでは印刷費用や職員の人件費は、明らかに税金の無駄遣いです。
特に3Pのグラフはひどい。まず「住民一人に使えるお金」と書いてしまうおかしさ。合併特例債を使った場合に「一人に使えるお金」が最も多いというグラフになっていますが、これは借金してまで使ったお金とそれを返済するためのお金も見込んでいるからです。「一人に使えるお金」と書いて、余裕のお金・自由になるお金と勘違いさせるような資料やグラフを出してはいけません。
合併しない場合の財政予測についても、2007年からは赤字だとか、その先ずっと歳入不足になるというグラフを出していますが、足りなかったらまずはあるだけのお金でやりくりする事や増収策を考えるのが筋というものです。今後ますます交付税が減らされるといっても、それは穂高町に限ったことではなく、全国どこの自治体でも同じです。合併するにしてもみな歳入不足を抱えてのことです。国や県からの一時の支援をあてにして合併するようなことでは、合併後の合理化、効率化、経費削減は、はたしてどれだけ進むでしょうか。平林町長はこの財政予測のグラフを指して「現実を直視しせよ」とおっしゃいますが、ここ数年に合併した自治体がどうなっているか、町長こそ直視していただきたい。
それから、第4次穂高町総合計画ダイジェスト版が付いてきたけれど、これは合併しないで自立する場合の資料として見るものなのか、説明がないとよく分からない。合併に向けての資料は過剰なほどに、合併しない場合の資料はおざなりに、そんな印象を持つのは私だけか?
任意合併協議会だよりも、穂高町で出した合併資料と大差なく、総務省の理由付けを繰り返しているだけにしか見えません。あきる野市、篠山市、西東京市、南アルプス市、このところ合併したところがどうなっているか調べてみれば、少なくとも「合併しなかったら、今のサービスをカットすることがあるかもしれないね」なんてセリフは出てくるはずがないのですが。