「心に残る」あるいは「引っかかる」ひとこと

この1ヶ月の活動の中で印象に残った言葉

6月20日 「しなの学校」講座に参加
 女性議員をふやすネットワーク・しなの主催の「しなの学校」に参加。今年の第1回目の講座は「子どもの人権保障と自治体の役割」(講師:野村武司 獨協大助教授)、「住基ネットについて」(講師:清水勉 弁護士)。清水さんは「住基ネットのはセキュリティーや個人情報保護の問題以前に、費用対効果の問題である。地方財政法第4条1項には地方公共団体の経費は、その目的を達成するための必要且つ最小の限度を超えてこれを支出してはならないとあり、自治法第2条14項には最小の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならないとある。住基ネットを維持することは、この自治体会計の大原則に反する違法なことだ。」

6月21日 経済建設委員会を傍聴
 経済建設常任委員会の傍聴を申し出たところ、関係議員から「小林さん、傍聴するってどういうこと?監視するってこと?」「委員会が責任もって審議する。私たち委員のやることが信頼できないということ?」といった反応があり、その見当違いぶりに驚きました。委員会に任されているといっても、それは議員全員で審議することが難しいから、便宜的に委員会で審議しているのであって、最終的には委員会の報告を受けて全議員で審議し議決している。議員が各委員会を傍聴して、審議内容を理解しておくことは議員本来の務めであるはずなのに。経済建設委員会を傍聴し、大変勉強になりました。

6月28日 小西砂千夫先生と語る会に参加
 安曇野地域の合併協議でもお世話になった関西学院大の小西先生。大北地域での合併と地域自治の勉強会で講演があるというので、大町まで出かけました。合併に向けて動き出したからには、とにかく”いい合併”にしなければと、もう一度小西先生のお話を聞いてみようと思ったのです。総務省の目論見通りに合併が進んだら、特例債がかさんでしまい、それこそ国の財政破綻につながるのではないかという質問に答えて「国がやっていることだから、さぞかし綿密な計画のもと進めていると思うでしょ。でも、それが違うんです。彼らには目先のことしかありません。皆さんの方が余程計画的に考えてますよ。」

6月30日 県営烏川渓谷緑地市民会議に参加
 烏川渓谷緑地の公園内のトイレ設置について話し合ったのですが、県(豊科建設事務所)の話の端々に「予算は使わなくては損」という考え方がにじみ出す。「ユニット型トイレなら2基設置できる予算があるのだから、作ってもらったらどうですか。」トイレが2基必要なのかを議論せずに「予算はあるのだから作ればよい」と言うのだ。カネはあるから、と言ってもそれは本をただせば私たちが払っている税金ではないか。

7月2日 「合併最前線」講座に参加
 「合併最前線」を学ぶ〜住民自治と地域の暮らしを守るために〜と題して、松本市中央公民館・松本市南部公民館の主催で連続講座が開かれている。その第2回目に参加。最近の広域行政圏域をめぐる動向をテーマに酪農学園大学の河合博司教授のお話。「自治体の規模・能力の拡充を図るための合併論議ばかりで、住民自治の視点に欠けている。自治体そのものは大きくなりながらも、住民に近づく小さな単位の自治を大切にすること。合併するには合理化することより、住民に近い自治に手間ひまかけていく覚悟が必要。」