さっそく、公文書公開の窓口担当者に聞いてみました。コピー代については、「以前は20円だった。いつからかはっきりしないが、役場ロビーにコピー機が設置され、住民の問い合わせに対して「よかったらご自分でコピーしてください」ということで、1枚10円でコピーサービスするようになってから、公文書公開(情報公開)のコピーも1枚10円になったような気がする」とのこと。この件については、係長から正確なお返事をもらうことになっていますが、それにしても「いつから、どうして10円になったかよく分からない」なんて、そんなイイカゲンなことでどうする!20円が10円に値下げされたのなら、きちんと広報してさらに情報公開を進めていただきたいものです。
関連して、公文書公開に当たって職員はどのように対応するのか、運用規則のようなものはあるのか尋ねたところ、「条例に基づいてやっている。細かいことは特に定めていない。公文書公開の窓口担当者が分かってはいても、実際に情報を持っている部署の職員は経験不足で、よくは理解していないのではないか」とのこと。ならば、住民向けの手引きのようなものはあるかと聞くと、こちらもやっぱり「ありません」でした。
”1枚20円だったのよ”の彼女は、「公文書公開制度を知っている職員は少ないと思う。制度ができたときに関わった職員は分かっていると思うが・・・。せっかく住民運動でできた制度、使わなければもったいない。そうやってもっと多くの公開請求が出れば、職員も鍛えられると思う。不便に感じているは、直接出向いて請求・閲覧しなくてはならないこと。時間の自由が利かない人にとって使いにくい。ファックスやメールで請求できたら便利なのに」、また「公開内容や非公開部分について、おかしいと思ったら異議申し立てをするといい。以前、あきらめずに異議申し立てをしたら、アッサリと公開になった事がある」と、貴重な経験談をいただきました。
町の情報は、私たち住民のもの、いや公のものとして穂高住民といわず、みんなのものです。公開されて当たり前のものです。非公開項目が多すぎたり、非公開の基準が曖昧だったり、できるだけ情報を出さないですませたい、あるいは公開してやっているみたいな意識があるとしたら、それは「情報は役所のもの」と思い込んでいるからです。もう一度強調しておきます。「情報は、行政(公務員)が預かっている『住民の財産』である」ということを忘れてはなりません。
みなさん、公文書公開請求をどんどんしてみましょう。
自分が知りたいと思う情報が、いったいどういう公文書なのか分からないとか、どこにあるのかも分からないなど、窓口に行って尋ねる前から尻込みしてしまうような不親切な状況もありますから、そういう方は私に遠慮なくおたずねください。そして、ドシドシ公文書公開請求をしましょう。住民が積極的に働きかけることで、役場の対応も変わってくるはずです。